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皆さん、こんにちは! あっという間に2月も半ば。 1月はメデジン(カリから車で運転、コロン
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今回の出張の目玉の一つ、アンバレマでの田んぼの学校実施。今回は、車で15分ほどの距離にある
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せっかく出張するなら、と翌日1月27日もワークショップを共催することに。今回はもう4回目と
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トリマ県に出張しています。高温注意報が出るほどの暑さに辟易しつつも、元気に人と会って仕事。
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2011年に発効した米国・コロンビア間の自由貿易協定(FTA)で定められた粉ミルク輸入枠に
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当地アグロ経済紙アグロネゴシオ(2024年1月12日付)によると、コロンビアの畜産部門が2
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バイオマスエタノールなど、サトウキビを原料とした加工製造が知られているが、その多くの生産工
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労働省によると、12月22日(金)に予定されていた2024年月額最低賃金が三者合意に至らず
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12月に入り、SNS上でイバン・ドゥケ前大統領とグスタボ・ペトロ現大統領が農地改革をめぐる
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当地アボカド収穫面積は約3万5,000ヘクタールで世界第3位となっており、輸出強化に向けて
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2023年11月28日火曜日の農業開発省公式発表によると、ウイラ地域の稲作生産者向けに16
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民間企業連携事業で実施している、コロンビアでコメの育苗生産技術移転と高付加価値化を目指す取
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コロンビア国立バジェ大学(Universidad del Valle)では、マリア・ファニ
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サンタクルスのガブリエル・レネ・モレノ自治大学(UAGRM)にはビジネススクールがあり、2
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バジェデルカウカ県おこめサミット実施報告!

皆さん、こんにちは! あっという間に2月も半ば。

1月はメデジン(カリから車で運転、コロンビアの大きさにしびれた)に行き、戻った途端ボゴタとトリマに出張。6年ぶりにボゴタのきさらぎ祭(日本人学校の文化祭)に顔を出しました。一時間ほどしか滞在しなかったのですが、行きに軽い気持ちでトランスミレニオ(専用道路を走るBRT)に乗ったら日曜の朝の混雑っぷりに驚きました。ボゴタを離れ、カリに引っ越して6年。あれだけ乗りこなしていたのに私もヤキがまわったもんです・・・。それでも行きは気合でトランスミレニオ→アリメンタドールと乗り継ぎたどり着いたけれど、リュックに貴重品を入れていたこともあり帰りはくやしいタクシー帰宅。ああ、こんなことになるなんてっ! 初めての場所でも果敢にバスを使っていた自分、あれば間違いなく青春だったんだなぁ。


 さて、そんなボゴタを経て我がホームタウン・カリにて2月9日稲作従事者を対象にしたおこめサミットを開催しました。場所はにぎやかな地区から一本はずれたHotel Now。日本人出張者がカリに滞在するときもお願いするホテルです(会場費、値切ってくれてありがたい・・・)
今回のミッションは3つ。
①情報共有と学びの機会: 地域の稲作(米粉)従事者同士が集まることで新しい技術や耕作方法、病害虫や気象に関する情報などが交換され意見交換すること。試食会含む。
②地域社会の構築:インフルエンサーや製粉業者、大学関係者も招くことで横のつながりを得る。共通の経済活動を共有することで、コミュニティ全体を結束し協力関係を強化する。
③市場情報の収集: 稲作従事者の市場動向や需要の変化をアップデートし、自らの経営戦略を見直すほか共通の課題や問題がある場合のプラットフォームとなること。共同で解決策を模索する。
今回は地場大手精米企業Blanquita, 製粉企業Pampa SAS, 国立バジェ大学, グルテンフリースイーツパティシエ二名、地場健康食品店、稲作研究者、製粉企業INDACOLブガ市担当職員が参加しました。


第一セッション:まず最初に、本プロジェクトの概要説明及び、なぜおこめが重要なのか(釈迦に説法ですが)、稲作従事者が連携してムーブメントを起こすことはできるのか? なぜ、公立学校給食にグルテンフリー食材がないのか? 
第二セッション:稲作業界の未来予想図のディスカッション。2030年の米国産コメ輸入関税撤廃に向けて、どのような競争力獲得がカギとなるか? また、輸入に依存する小麦粉と比較して地産地消が叶う米粉が普及しない原因はどこにあるのか? 子供たちへの農業教育のために、絵本や歌を通じた普及活動は有効か? あくまでアイディア募集の為のブレインストーミングと思われたものの、意気込み満点の参加者たちより、どんな稲作プロジェクトを実現できるか熱い議論に発展です。稲作業界の未来を予想し、今後の展望を共有しました。ほぼ全員初対面でしたが、この時点ですっかり打ち解けて楽しい雰囲気に。

第三セッション: 米粉食品試食会。それぞれの店舗や自身で製造販売するグルテンフリースイーツを同業者全員で試食。
おこめのシフォンケーキ(あんこ)、せんべい、きなこ餅、おこめのアレパ、米粉唐揚げ、にんじんとナッツのケーキ、ピザ(サラミ、ハワイアン、生地のみ)、おこめのポンデケージョ、ワッフル、バターパン、米粉クッキー、全粒粉おこめパン、全粒粉おこめケーキ、おこめのブルーベリーケーキ(シュガーフリー)、おこめのハーブフォカッチャ、米粉食パン(全粒粉)、米粉ミニパン…。これだけの米粉スイーツがそろったのはバジェデルカウカ県でも初めてなのでは? たくさん話したいけどこっちも食べたい、口が忙しいっ!

 
またそれぞれの参加者が使用する材料の選び方や米粉食品の特性について説明。新しい食品に触れるのはワクワクします。
最初に登場したのは、シンプルかつクラシックな米粉パン。参加者たちは一斉にフォークを手に取り、真剣な表情で舌を使って王道のおいしさに挑戦しました。
次は、米粉ワッフルやポンデケージョ。Blanquitaの提供です。参加者たちは思わず写真を撮りながら美味しさと芸術を堪能しました。
そして、大詰めは甘いサプライズ。米粉を使用したブルーベリーケーキやクッキー、シフォンケーキが登場し、特にシフォンケーキはPampa SASいわく「これ、米粉使ってるの?甘さがしつこくなくって、めっちゃ軽い感じがする!」と興奮。扱いは難しいけれど、グルテンフリーでここまでできる!というヒントになったようです。

参加者たちはおこめと米粉の新しい可能性に驚き、舌の冒険は大成功!
次のワークショップ実施や田んぼの学校実施に向けた具体的な動きも確認できました。これからも新しい食材との出会いを楽しみつつ、笑顔で美味しく、エネルギッシュな時間を過ごしていけますように。


3時間近く盛り上がったサミットですが、最後は名残惜しく参加者同士で連絡先を交換し、次の再会を約束しました。私が一番感激するのはこういう瞬間。仕事を通じて、人と人をつなぐことができる。こんな素晴らしい瞬間はない、と思う。「もう、こいつらとやってられるか」と思うこともあるけれど、これが見たいからケロッと忘れて続けているんでしょう。よし、これからも頑張ろう!

余談ですが、自宅から食べ物を載せてお皿を運んだところ、ホテル側がまちがえてお皿を回収してしまった模様。あわてて連絡したところ見つかったとの連絡を受けて取りに行くと、山崎春のパン祭りにありそうな真っ白のお皿。確か持って行ったのはブルーのお皿だけど…と伝えましたが、「これしかないっ! これはホテルのロゴがなかったから、これっ! それ以外は全部ロゴあったから違う!」の一点張り。仕方なく持ち帰りました。しばらくこの山崎春のパン祭りを見るたびに、このイベントを思い出すでしょう。

田んぼの学校@アンバレマ、大好評でした!

今回の出張の目玉の一つ、アンバレマでの田んぼの学校実施。今回は、車で15分ほどの距離にあるInstituto Educativo Danubioの5年生15名を招待することになりました。
前回、サルダーニャで経験しているとはいえアンバレマでは初めて。まして、校長先生と電話で数回話をして決めた日程で果たして守られるのか…。いかんせん、返事だけはいいのです。10月末に日程を確定して以来、「バスのロジは大丈夫?」「時間は守れそう?」「持ち物は? 保護者の課外活動承認の手続きは順調?」と3日に1回の割合で電話しますが、そのたび「オッケーオッケー!」という頼りない状況。それを信じて、ドキドキしつつも準備は進めます。
イベントの目玉は、①手植え体験、②代掻き体験、③生き物探索。暑いので長袖長ズボン、長靴持参で来てねと口酸っぱく言いました。
そしてイベント開催3日前…、「悪いけどバスの手配が間に合いそうもない」という校長からの連絡。「きっ、きさま~っ!! 3か月前に約束して3日前に手配しようとする奴がいるかーっ!」と突っ込みたいのをこらえて、「あのねぇ、それは3日前に言うことじゃないでしょっ!」と一喝。しゅんとした校長から、「何とかします」との気弱な返事がありました。
うーん、おやつには米粉のケーキでも持って行こうかと思ったけど、ドタキャンのリスクがあまりにも高い。スポンサーであるMaria Calorina SASの米粉クッキーはたらくあるし、ここはBuñuelo (ホットケーキを丸くして揚げたようなお菓子)とチーズパン、ジュースでお茶を濁すことに。高温注意報が出るほど暑いトリマ県、クーラーボックスがないか圃場側に確認すると「ないね」とのそっけない返事。もう、こいつらとはやってられない…と怒りのマグマが湧き出ましたが、そんなのコロンビアでのイベントでは日常茶飯事。どこかから借りてきて!とお願いして当日を迎えました。

バスが来ないという理由で約1時間遅れましたが、生徒さんたち元気に到着! …ってアレレ、制服のまま!? 何と今日課外活動があるとは知らされていなくて、帽子も持って来ていないとのこと(校長をにらみつけたのは言うまでもない)。うーん、そうとなったら計画変更! できるだけ日陰でお米の成り立ちや栽培の歴史、周期、肥料の話を見せることに。15人中家族が稲作従事者と回答したのは2人の子供たち。それでもあまりお米について知らないようで、質問がやみません。

続いては実際に圃場で日本式育苗を行う圃場の見学。何が違うのか? 直播と移植のまちがいさがし。虫はいるかな? あと何日で収穫? とわいわい見学します。

合間には、商品クッキーセットを賭けたおこめクイズ。「五大陸で最初に稲作を開始したのはどこ?」「世界で一番の米輸出大国は?」「コロンビア人が一人あたり一年間でお米を食べる量は?」「日本のおこめの種類は?」「日本で田植えができるのは何月?」なんて、新しい知識に大挑戦。
10歳の子供たち、日本がどこにあるのかも知らないけど宮崎駿のアニメなら観たことがある・・・あれに出てくるオニギリってやつは、日本食なの!? と興味津々。よく考えたらトリマ県の田舎で暮らす彼らにとって、外国人を見たのも初めての経験だったよう。日本って何を食べるの?という質問から、お米について考えるいい機会になりました!

おやつを食べて休憩です。それにしても何と食欲旺盛。あっという間にパンもジュースもなくなり、クッキーに手を伸ばす子まで。この子たちにもっと、米粉のお菓子を食べさせてあげたいなぁと思っていると校長から「今度は学校でお菓子作りやらない!?」とドンピシャな声かけ。二つ返事でOKして、再会を約束します。

この圃場では小豆作りにも挑戦しているので、時間の許すぎりぎりまで子どもたちは栽培について質問します。暑さも何のその、チャポラ(双葉)の生育や肥料のあげ方、いつできるの? 何が食べられるの?と質問攻め。そうだ、今度会ったときはみんなでお饅頭でも作ろうね!と大盛り上がり。
たった数時間の縁でしたが、名残惜しく手を振って別れました。イベントは実施まですごく大変だけれど、始まってみるとあっという間で、笑ってばかりだった気がする。もっと一緒にいたかった。文句はたくさん言いますが、やはり私はコロンビアが大好き。この国で、次世代に、そして地域に貢献できることは大きな喜びです。

連日の米粉ワークショップ@Mandalavida!

せっかく出張するなら、と翌日1月27日もワークショップを共催することに。今回はもう4回目となるアナマリアのカフェ、Mandalavida(Cra. 2 #7-27, Ibagué, Tolima)が舞台です。彼女との付き合いももう2年近く。友達の知り合い(しかもわりと浅い縁)というひょんな出会いでしたが、今や家族ぐるみで仲良くしてもらい、夜カフェでケーキを食べたり、おかきで試作をしたりと同年代として悩みも打ち明けられる関係に。(このプロジェクトが終わったらほとんどイバゲに来れなくなるけど言いそびれてしまった…)
ここはほぼグルテンフリーでうたっているイバゲ唯一のレストラン。バナナケーキ、ブラウニー、クッキー、事前に予約すればシフォンケーキも食べられます。
アナマリアと今回挑戦するのはジャムサンドクッキーとロールケーキ。参加者は6人のため、ペアで取り組みます。下は10歳から上は60歳以上まで、初対面とは思えないほど和気あいあい。
とてもいい場所なのですが、唯一の難点はカフェのインフラが安定しないこと。アナマリアいわく、何と前日断水というハプニングが。何とか夜20時に復旧したのですが、一歩間違えばキャンセルだったかと思うと冷や汗が(一度彼女とのイベントで似たトラブルがあり前日に中止したトラウマあり)。参加者からはお金も頂戴しているし、絶対に満足してもらいたい!と気合十分。今回は6人中5人が新規でした。アナマリアがコロンビアの抹茶と呼ぶマンベ(アマゾンのコカの葉を焙煎した粉末)のお茶で乾杯してスタート!

このエプロンも、1年前に始めたときに購入したんだっけ。懐かしい! レシピもばっちりです。

まず、とりかかるのはクッキー作り。こちらもバターと砂糖を混ぜ、米粉を入れます。バターは常温で、クッキーの味変は各自自由に。今回は材料がふんだんにあったので、何種類か作ったうち、生地の一部は持ち帰って家で焼いてもいいよというフレキシブルさ(生地は卵がないので2か月持ちます)。参加者の反応を見て、再現性を確保するためにこんな提案をするアナマリア、素敵だなぁと思います。

そして、お次はもっと難しいロールケーキの生地。米粉マイスター資格をもつ私に言わせると、たまごは常温が基本なのですがアナマリアは冷蔵庫で冷やしたたまごがいいとのこと(メレンゲの泡立ち優先)。そうなのか? と思いつつも、彼女の理論に従います。

問題はこのクッキングシート。コロンビアのは特にくっついてしまい生地が失敗しやすいのです(油を敷いても同じ)。今回も3ペアのうち1ペアが破れてしまい、再度作り直すことに。お料理教室としてはありえないのだろうけど、失敗には寛容なコロンビア。全然おっけ~!むしろ失敗作だって味はおいしいことに変わりないのだから、みんなで試食をつまみます。

生地を焼いている間は米粉ピザ。このワークショップの素晴らしいところは適宜休憩を入れて、米粉商品をみんなで試食できるところ。出来上がった頃はおこめのブラウニーも試食し、参加者はみんなお腹いっぱい。

そして、ロールケーキのクリームも泡立て、巻いたところにガネッシュ(カカオクリーム)で飾り付け。上から金粉をかけたり、好みでナッツをパラパラかけたりとセンスが光ります。

クッキーもおいしくできました。ジャムをはさんで、微笑みながら進める楽しいひと時。
Mandalavidaとのイベントはお互い慣れてきたのもあるし、次はあれやろう、これやろうとアイデアがとまりません。そして来るたびに、「初対面の人と一緒に製菓をつくる、みんなで食べる、帰るころには仲良くなるって何て素敵なんだろう」と思います。2日連続のワークショップで明らかに疲れて出向いた私でしたが、終わって帰るころにはもっと元気になってる。またすぐに、イバゲに戻って来れますように! 参加者とは再会を誓ってお開きとなりました

第二回米粉ワークショップ開催!@イバゲ

トリマ県に出張しています。
高温注意報が出るほどの暑さに辟易しつつも、元気に人と会って仕事。来るたびにこの街がなじんで、今や路線バスも乗りこなすほど(居住しているカリやボゴタでもめったに乗らないというか、乗り方わからないのに・・・)。このコンパクトな街がしっくりくるのか、本当に楽です。
そして、目玉であるコロンビアにおけるコメの育苗・水管理・気候変動対応生産技術移転と高付加価値バリューチェーン構築にかかる案件化調査(長いっ! 寿限無!?)のおこめファンづくり活動の一環で、米粉ワークショップを開催しました。今回は第二回、イバゲにあるおしゃれな健康食品カフェ33Avesを選定。パートナーである地域稲作農協Serviarroz, 精米企業Proarrozの加盟農家10名をお招きしました。33 Aves は約2年前にイバゲで営業開始したカフェで、普段は小麦を使用したハード系パンやミローハケーキ(当地では有名なキャラメルとパイのケーキですが、こちらのは見た目も味も一線を画しています!)で地元民の人気店となっています。
こちらがお願いしたことは3つ。
①地元農家の女性に、米粉の吸水性の違いや扱いのヒントを理論で説明してほしい。
②家で再現できるレシピにしてほしい。
③今後何らかのイベントで製菓を出展することを見越して、地元の材料を使用してほしい。
オーナーでパティシエのラウラ・セリ氏とは打合せで概ね合意していており、メニューはおこめクッキー、アレパ(発酵なしのおこめ薄焼きパン)、にんじんケーキに決定。参加者の枠もあっというまに埋まり、当日は15分前に全員集まるなど関心の高さをうかがわせます。(もう集まってるから始めたいワタシ、10時きっかりに始めたい店側にたしなめられる始末。。。失礼しました)

まずは米粉理論です。なぜ、米粉で代替したお菓子は失敗しやすいのか? 日本の米粉は片栗粉のように粒子が細かく、色も精白されていますがこちらの米粉は製粉技術がまだ追い付いていない。でんぷん損傷が激しいために、膨らむことが難しいという理論を小麦粉と比較して学びます。また、「米粉だけでは膨らまない」という前提条件も必須。生地を膨らませる副原料を混ぜること、その選び方や効果を理論で叩き込みます。

そして次のクッキー作り。米粉のクッキーでは食感が大事。食感は粉と油分で決まるので、バターと砂糖、粉、シンプルでいてコツのいる作業。やわらかすぎるよりも、しっかりして食感で粒の甘味が感じられる作品を目指します。

クッキーを寝かせている間に取り組むのはアレパ。南米の定番料理も、トウモロコシ粉ではなく米粉で作れるんだそう。大切なのは4種類のチーズとコーンスターンチを入れること。あっという間に生地が完成し、オーブンへ! その後フライパンで焼き目をつけ、オーガニックバターをのせて完成です。

最後はにんじんとナッツのケーキ。Ave 33の人気メニューレシピを堂々と盗みます。機械の関係でアレクサンドラ講師のデモ。もちろんコロンビア人が黙ってみているわけがなく、質問したり「こないだうちで作ったときはね…」なんて話は脱線の一途。でも、楽しく学べるならそれがベスト!

全てがおいしく完成しました。初対面でもおしゃべりしながら、しっかりと吸収する。生きることは食べることとはよく言ったもので、口に入るものからエネルギーってわくんだなぁと実感するおいしさでした。全身タトゥーの講師ラファエルが、「次はバゲットをやろう!」と最後の締め。講師も参加者もハッピーな姿を見て、「こういうのがやりたかったんだよなぁ」と独り言ちたイベント、大成功でした。

コロンビア 米国産の粉ミルク輸入減少の理由

2011年に発効した米国・コロンビア間の自由貿易協定(FTA)で定められた粉ミルク輸入枠に関して、2024年には1万7,261トンの枠に対し、1月21日現在10.2%しか消費されていないことが当地経済紙Agronegocio(2024年1月23日付)によって分かった。
 本FTAにおいて発効前に最も懸念され、発効後に最も打撃を受けた分野が酪農である。特に粉ミルクは、年間割当量が設定されているにもかかわらず、毎年1月末に使い切られることが常であった(ICA)。
 一方、2024年のみ割当量1万7,261トンのうち10.2%しか使われていない現状について以下理由が考えられる。
①エルニーニョ現象がアメリカなどの生産に影響を及ぼしたため米国産粉ミルクが高騰し、コロンビアの地場製品との競争力に価格面で差がつかなくなった。詳しくいうと脱脂粉乳の供給が増えているが輸入枠は使われていない。
②為替の影響。1ドル=4,000ペソを下回れば米ミルク輸入に有利に動くため、為替レートが味方している。
現時点で地場酪農企業は輸入品のプレッシャーがなく経済活動しているが、エルニーニョ現象はコロンビアのカリブ海地域にも影響していること、もとより生乳は需給調整が難しい産品で、その都度行き当たりばったりの対策が講じられてきた。生産供給が盛り返した際の輸入増等、今後の懸念は残っている。

コロンビアの畜産が抱える問題 鍵は内需回復か

当地アグロ経済紙アグロネゴシオ(2024年1月12日付)によると、コロンビアの畜産部門が2024年に見据える重要課題として、①対中輸出総額増、②内需回復が挙げられることがわかった。

ブラジルなど他の地域の国々と比べてコロンビアの畜産価格は下落し続けており、中東への輸出は、「価格による競争優位性から、キロあたり約35セント(2023年11月)上回っている。しかし、近隣市場ではなくコロンビアが目指すのは胃袋の大きい中国市場であり、今後350万トンの輸出量を目指し、開拓を続けるという。

また、国内市場に関しては牛肉屠畜の増加も課題である。10月現在、枝肉重量は4.7%増加しているものの、今後も注力していく。

2024年のもうひとつの課題は、国内飲食業の業績不振と消費者の購買力低下である。2023年のCPIは9.28%増となり、年々約10%ずつ増えている。消費者はあらゆる商品で最も安いものを探さざるを得なくなり、他の食肉に比べて価格が高い牛肉には食指が動かない。
また、先週公表された地場銀行バンコロンビアの報告書によると、カード所有者の週間取引データによれば昨年半ば以降、レストランでの消費が減少している。家庭外での消費がレストランからファーストフード店へと移行する兆候があり、牛肉以外の肉類(主に鶏肉)など、原価の安さに貢献する肉類の好機となっている。

コロンビア牛肉のおいしさを内外にアピールするため、関係団体は展覧会や消費者向けの消費誘致を強化するという。

コロンビア サトウキビの蒸留廃液(ビナス)を利用したバイオ肥料により、トマト生産量が15%増加 多品目にも展開へ

バイオマスエタノールなど、サトウキビを原料とした加工製造が知られているが、その多くの生産工程において、副産物であるサトウキビの絞り滓(バガス)と蒸留廃液(ビナス)の処理が問題視されている。バガスは植物繊維であるが、 ビナスはそのまま河川などに投棄されると深刻な公害を発生させ、それをどのようにサスティナブルに加工するかが議論にのぼっている(バイオエタノールでは他の工場排水と混合して希釈し、サトウキビ栽培の肥料として活用)。


昨今、コロンビア国立大学(カリ)では、1日あたり300万リットルが生産されると推定されているこのビナスを有効利用するため、製糖会社インヘニオ・マヤゲスと協力しマニサレスの南に位置する国立職業学校(SENA)の温室で、トマト作物に対して実施された。

具体的な手順は以下の通りである。
①微生物の培養は寒地で行われ、大気中の窒素をアンモニアの形で固定し、植物が必須栄養素として利用できるようにした。
②希釈した量のサトウキビ残渣が入ったフラスコに細菌を入れて培養した。
③その後、バイオリアクターに移し、5 リットル 32 °C で 1 日間撹拌した後、より大きな タンクに移す。

培養した微生物によるバイオ肥料をトマトに施用したところ、生産性を低下させる害虫であるコナジラミの被害が減ったほか、生育が約15%向上し、平均重量が120~300グラムとなった。化学肥料を施したものに比べ、より多くの生産性が確認できたという(肥料は1日3回施肥。植物の根元に点滴する根面散布と、スプレーする葉面散布)。

多品目展開も進み、花卉栽培ではヒマワリの花で試験した。現在、工業・商業監督局(SIC)がこのビナス肥料に特許を付与し、コリアンダー、パセリ、バジル、アボカド、トウモロコシなどの飼料作物でその有効性が試験されている。

12月30日発表の2024年最低賃金は前年比12%増が濃厚

労働省によると、12月22日(金)に予定されていた2024年月額最低賃金が三者合意に至らず、12月21日(木)の会合もキャンセルされたため30日発表にずれ込むこととなった。

コロンビアの最低賃金策定は政府、労働組合、経済連合等の代表で構成されている。調整にあたりインフレ率やGDP等あらゆる観点から鑑みて協議を続けるが、全国労働組合は、2023年の116万ペソ(約4万1,872円)から136万8800ペソ(4万9,409円)へと18%引き上げることを主張している。
月額最低賃金で雇用される労働者へ雇用者が義務とされる交通費支給額も、年金生活者連盟(CPC)と民主年金生活者連盟が、引き上げを譲らず、交渉は難航している。

一方、雇用者側に立つ経済連合側はまだ手の内を見せていない。コロンビアの経済見通しと不釣り合いな引き上げであるとし、客観的根拠に基づけば18%増で合意することは不可能というスタンスである。

三者の共同決定最終期限は12月30日である。そこで円満合意に至らなかった場合、政府が来年の引き上げ額を決定する見込みであり、その場合、リカルド・ボニーリャ財務大臣のコメントによると12%増が濃厚である。

ペトロ大統領、農地改革についてドゥケ前大統領と舌戦

12月に入り、SNS上でイバン・ドゥケ前大統領とグスタボ・ペトロ現大統領が農地改革をめぐる対立議論で話題となっている。

ドゥケ前大統領は自身のXアカウントに、政権時代の農地管理と権利化についてつぶやいたことを発端にし、ペトロ大統領は、「土地の所有化と農民に与える目的の農地の買取は根本的に違う」と噛みついた。

前大統領は自身の政権時代に、全国1万4167区画に相当する計170万ヘクタール以上を国の管轄団体に所有化している。「これは同団体の保有する総ヘクタール数の88%に相当し、このうち80万7,259ヘクタールが143の自治体に割り当てられた」という。

ドゥケ前政権では実際に、国の管轄を通じて合計72万7,482ヘクタールが引き渡され、2万4,627世帯の小作人が恩恵を受けた。(その前のサントス政権では22万6,830ヘクタールにとどまっている)。
すなわち、現在ペトロ政権が実施していることはあくまで自身の政権時代の二番煎じであり、多くの用地の権利書は自身の政権時に発行されていると強調したのである(NDP 2018-2022)。

一方ペトロ現大統領は、現政権が実施している農地改革(土地所有権の再分配)は、すでに農民家族、先住民、またはアフロ・コミュニティが存在する土地であり、大平原や人の居住しない(できない)場所とは条件が異なると反論している。。「和平協定では、700 万ヘクタールの権利付与が義務づけられており、その多くはジャングル地帯にある。権利付与のプロセスでは、所有権の変更はなく、所有権が正式に付与されるだけです」。

農地改革の根幹は、大地主から買い取った土地を農民に引き渡すことである。「ここで所有権が変わり、土地所有権が民主化される。2016年発効した和平協定では300万ヘクタールの買取を要求したのに、ドゥケ前大統領は1万7000ヘクタールしか達成できなかった」と反論している。

コロンビアの農地改革は、ゲリラとの内戦によって土地を追われた農民に対するソーシャルインクルージョンの側面をもち、違法作物栽培から足を洗い、いかに所得を向上させるのかがカギとなる。コロンビアの初の左派政権は、あらゆる厳しい視線にさらされながら政権運営にあたっている。

コロンビア アボカドの輸出基準が厳格化の動き 技術向上サービスの需要高まる

当地アボカド収穫面積は約3万5,000ヘクタールで世界第3位となっており、輸出強化に向けて農牧庁(ICA)管轄によるBPA (Buenas Practicas Agricolas,農業基準)を満たす必要がある。

2023年12月、ICA発表によるとより持続可能な農法を重視するためアボカドの輸出・生産チェーンにおいて、栽培状況の気温、湿度、日照時間、気候現象などの環境要因に則った基準が厳格化される見込みであることがわかった。

生産性向上のため、農業監視アプリやCO2排出量とカーボンフットプリントを削減する動きが活発になるとみられ、同セクターの外国投資誘致が盛んになる可能性がある。

特にアボカドの生産地として知られるビジャビセンシオで、エルニーニョ現象の到来が間近に迫っているため、生産者はアボカドの需要とヘクタールあたりの予想生産量に応じて施肥計画を適応させることとなる。さらに、可溶性カルシウム、ホウ素、亜鉛を土壌に施し、作物の健康を強化するため、肥料セクターも活発になる。

またアボカドの特性により、①水分ストレスの軽減、及び②作物の硬さと柔軟性を維持するために、細胞の透過性をコントロールすることが必要だという。

日本向けにも冷凍スライスアボカドの需要は増しており、ICA主導により最新の可視化技術を導入し、輸出強化されるとみられる。

コロンビア ウイラ県の稲作セクターに約6億円の予算拠出を決定

2023年11月28日火曜日の農業開発省公式発表によると、ウイラ地域の稲作生産者向けに160億ペソ(約6億円)の新規案件構想がキックオフすることがわかった。

ウイラ県はコロンビア南西部に位置し、トリマに次いでコメどころとして知られ、水稲移植も盛んである。2022年は3万8,670ヘクタールに28万5,218トンが生産され(農業開発省)、国内有数の稲作重要地帯でもある。今回、農業開発省が稲作セクターへの投資と生産インセンティブをつけたのは、ウイラ県での直接的な生産者補助の目的である。コロンビアではいまだに稲作の買取、乾燥精米、保管、梱包等で買い取り業者である精米企業の意向が強く反映され、また米自体もブレンド精米が一般的なため、生産者が自身で付加価値をつけて栽培することが難しい。そんな状況から、生産者にとってインセンティブとなるような仕組みの一環として(例 自前の精米プラント建設、梱包も含めたライスセンター新規建設投資等)大規模予算拠出に踏み切った。

加えて、箱物だけではなく稲作の新しい種子での栽培、農地拡大、生産力獲得、バリューチェーン構築(マーケティング含む)の趣旨を強調している。より現場に沿った生産者の意向を反映した予算の使い方となる見込みで、今後ウイラ県で新規稲作プロジェクトが連立し、新たなこだわりによって栽培された付加価値米がうまれる可能性が高い。

日本式稲作、育苗の結果が見えてきました!

民間企業連携事業で実施している、コロンビアでコメの育苗生産技術移転と高付加価値化を目指す取り組み。当地の魚沼と称されるトリマ県アンバレマで、パートナー農家の圃場を使用し実践しています。
本案件の実施背景として、
①コメ生産費が近隣諸国と比較して高く、2030年の米国産コメ輸入関税ゼロを見据えて生産コスト削減と高付加価値化の必要があること。
②雑草性イネ(赤米)の解決として、日本式移植技術が有効であること。

日本の民間企業が、こうした問題にコロンビアの稲作地帯に最適で、低コスト高付加価値化を実現する栽培技術(育苗・移植技術、水管理技術、施肥技術、IoT、小型精米機等)を提供することを目的としています。これらの有効性や普及可能性、高付加価値米の市場性等に関する調査を通じてビジネスモデルの検討を行うことを目指し、来年3月までの期間でトリマ県で収穫まで実施します。

書くのは容易いのですが、キックオフしてみると難題が続き、折り返しにきただけで感慨もひとしお。本当にいろいろありました。

①雨季問題
トリマ県では6月後半から雨季に入り、連日ゲリラ豪雨が続き、雨量100ミリ超えも珍しくないほど。こうなると、せっかく代掻きに向けて準備していた本田が一からの均平作業となるため、スケジュールがすべて後倒しに。10月25日に予定していた対面ワークショップも12月1日に延期となった。

②人手問題
パートナー圃場の一つが、大幅な人員削減に見舞われ圃場担当者のメンバーが総入れ替えとなり、日本式稲作の提供に困難が生じた。

③資材、農機の調達課題
日本式稲作では塩水選(コロンビアでは海塩を利用)が不可欠であり、濃度計が必要であったが伝統農法を重んじるコロンビア農業生産者は卵で計測できるなどのコメントがあった。また、湯温消毒では圃場で約60度のお湯の確保が難しく、急遽薪と鍋でお湯を沸かした。

④消毒問題
育苗箱の消毒は行っておらず、水道水で洗い流したものを利用していた。約8ヘクタール向けに600㎏の種子消毒のため、約2万箱の育苗箱消毒は現実的ではないと却下され、実現はできず代用を模索した。

上記の問題点が次々に起こり、はりついて種子予措・播種・育苗・水管理のステップを提案してきましたが、ようやく結果がついてきたと感じたのは育苗の状況をみてからです。
日本と比較しとても速いスピードで生長する苗は伸長・太さ・株数ともに申し分なし。太陽をたっぷり浴びて、栄養を吸収しているのがよくわかります。

日本式では、田植え4日前に代掻きするので11/23に実施予定。来週にはいよいよ機械式移植が開始されるので、こちらもわくわくしています!

バジェ大学主催”Dialogo Rural”セミナーに登壇しました!

コロンビア国立バジェ大学(Universidad del Valle)では、マリア・ファニー・オラヤ教授牽引のもと「持続可能かつ公正で健康的な食品」の教育普及活動に取り組んでおり、そのプロジェクトのスキームは”Dialogo Rural”として、スペイン・マドリードのUNED大学(Universidad Nacional de Educación a Distancia)とも共催するなど(”Alimenta la Universidad”)よく知られています。

”Dialogo Rural”プロジェクトは2018年に産声をあげ、140人以上の参加者を集めてグループを結成し、農業経済と農村開発に関するバーチャル会議を国内外で継続的に開催しています。

コロナ渦を逆手にとり、2020年には計14回のオンラインセミナーを開催。中南米の地域社会のために、支援やプロジェクトの連携を生み出しています。
”Dialogo Rural”の趣旨を端的に挙げると、「私たちの田舎を見よう、あなたの食べ物には物語がある」です。バーチャルなプラットフォームを通じて地域の生産者の現実を知り、彼らのニーズに対する支援策を模索することを目的としています。それはフェアトレードだったり、高付加価値のコーヒー生産等様々。

その一環として開催された10月下旬のセミナーで、外部講師として登壇する機会を得た私がお話したのは、「高付加価値と地域開発」。最も気づいていない、地域にある「コンセプト」を開発に昇華させるのは、どういう座組が適格なのか? もちろん、あくまでビジネスに焦点を絞り、フェアトレードの可能性は排除します(私が嫌いだから)。

公正であるとは何なのか?
ウィンウィンのビジネスモデルで、遅れた農村経済に足りないものは、知識なのか? 投資なのか? 機械なのか? 梱包なのか? 物流なのか?

頂戴した1時間は圧倒的に足りませんでしたが、次の講師の方が素晴らしく本講義に関連したテーマでつなげてくれました。

また、参加者が学生さんじゃなく教員が多かったのも面白かった。教授からの「日本では、どのような社会的・経済的格差に農業生産者が直面しており、どう解決の糸口を見出しているのか?」という質問には、もっと時間が欲しかった。
同じコロンビアで開催されたという意義を踏まえ、同大学と今後も密に連携し何か面白いビジネスモデルを仕掛けていければと思います。

ボリビア ガブリエル・レネ・モレノ自治大学(UAGRM)ビジネススクール講義に登壇しました!

サンタクルスのガブリエル・レネ・モレノ自治大学(UAGRM)にはビジネススクールがあり、2021年以降JICAチェア事業が実施されています。その中で数か月間にわたって実施される企業向けのディプロマコースが組み込まれており、「小中規模農家向け市場戦略」テーマにおいて、弊社も登壇しました。

<小中規模農家向け市場戦略とは?>
ビジネスモデルの構築において、売り手の規模は強みにも弱みにもなります。33人程度の学生さん相手に、弊社をたたき台にビジネスの「付加価値(コンセプト)」についてディスカッションしました。

弊社は零細企業なので、価格競争はしません。そんなことしたらつぶされてしまうし、同じ業務は二度とないのですべてケースバイケース。自信たっぷりに見積書をつけることは稀ですが、受注が決まれば、あとは「払うだけの価値がある」とお客様に納得してもらうのみ。

その「納得」を得るために、小中規模農家は何を見据えて、どう価値をデザインすべきなのか? 今回は3時間という長丁場でしたが、①会社のアイデンティティについて、自分が一番わかっていないことを避ける(例 化粧品製造販売会社なのか、美をつくる企業なのか。AKARI SASの場合、コンサルティング企業なのか、コロンビアと日本をつなげる会社なのか)、②バリュープロポージョンはどこか? 大企業が逆立ちしても真似できない、顧客目線の弊社の強みはどこか? ③変わり続けないとつぶれるのはどうしてか? (ATARI, NOKIA, KODAKの実例)、マーケティングという観点でたくさん意見を出してもらいました。

講義はzoomで、当初参加者はチャットで書き込んで質問しましたがそれを読み上げる生配信にはしたくなかった(気が散るし)。せっかく単位を得るための授業なのだから、挙手してミュートオフして発言してほしい、とお願いし後半以降いよいよ盛り上がります。

終盤は、ボリビアで「一枚のボリビアチョコレートを150BOB(約1,000円)で日本向けに売るには、どうしたらいいか?」というケーススタディ。「機能」「デザイン」「ストーリー」、この3つに着目してコンセプトをつくります。QRコード、パッケージ、オンラインツアー等、日本からはまだミステリアスな国であるボリビアを知るツールとしてのチョコレートの可能性に、議論はやみません。

また、一番最後は個人的な趣味であるモリンガ。世界一栄養価の高い葉はボリビアでも自生していて、一部錠剤など販売もされています。もう少しストーリーをもたせて、石鹸やシャンプー等、あらゆる加工品にできれば・・・と未来に思いをはせました。

以前、日本を代表する大企業の社長さんがご利益のある教会を訪れたとき、「業績があがりますように!」と小声でお祈りしていて、腰が抜けるほど驚いたことがあります。「こんなすごい社長さんでも、そんなこと考えるんだ・・・!」と。当たり前ですよね、どんな立場でも試行錯誤を重ねる先に、その企業しかないバリュープロポージョンがあるのだと思います。

ボリビアの未来を担う学生さんたちに、こちらも刺激を受けました。さぁ、私も頑張ろう!