7月2日 AKARI SAS × MandaLa Vida,イバゲで第一回「日本の米粉普及指導員レシピによるコロンビアの米粉製菓教室」開催、好評でした!

7月2日、稲作地帯として知られるイバゲ市において、同地のコメから製作した米粉を使って初となる製菓教室を開催しました。年に一度のトリマのお祭り(フェリア)期間中という日程ではありましたが、10人満員とのころ全ての枠があっという間に埋まり、ローカルフードに対する興味とグルテンフリーの世界、美容クリームで知られる米粉を食べ物に使ってみるという試みに、さすがコメどころ出身の参加者達の関心のほどが伺える結果となりました。

弊社小川とカフェMandaLa Vidaのパティシエであるアナ・マリア・ディアスの出会いは4月にさかのぼります。「コメ農家に嫁いだけれどお米のことをあまりにも知らない女性が多すぎる。彼女達は一日8時間家事育児におわれ、働きたくてもままならない。何とか家から社会に居場所をつくることができないか」と考えていたときに、ひょんなきっかけで食物アレルギーがあっても食べられるお菓子作りを、とカフェを開業したばかりの彼女と出会いました。卵・乳製品・小麦粉を使わない米粉スイーツに興味があった彼女と、日本の米粉普及指導員の方をつなぎ、レシピとアドバイスをいただき、スペイン語版の動画を幾度となく見て試作を重ねて完成したのが「おこめのコーヒークッキー」と「かぼちゃピューレのおこめブラウニーです」。ブラウニーは卵を使用しているので賞味期限は20日間ですが、クッキーは約2か月もつのでおみやげにもぴったり。コーヒーはもちろん、地元イバゲのコーヒー農家から仕入れたフレッシュな豆を挽いて使用しています。地産地消の観点から、材料は全てイバゲの特産品もしくは同地で調達することにこだわりました。そして一般参加者向けに講習会を開催して、もっと米粉を広めようと動き出し、同日の開催に至りました。

いよいよ当日午前9時半。コロンビアでは珍しく時間ぴったりに集まった参加者はオリジナルのエプロンに身をつつみレシピに目を通します。今回、ランチ込で参加費は約2,730円。稲作に従事している方もいれば、単純にお菓子作りに興味があった、子どもの食育のためにと理由も様々。

小川から米粉の特徴やコロンビアのローカルフード(チア、エキゾチックフルーツ)のポテンシャルの高さ、イベントの趣旨の説明のあと、アナ・マリアからクラスの進め方とお菓子作りで重要な心得(衛生の観点、計量、小麦粉と米粉の違い)の説明がありました。

ウェルカムドリンクはアロマティカ(フルーツティー)。クラスの合間にはレモネードの提供もあり、楽しみながら進んでいきます。

計量も慎重に。真ん中の参加者はクッキーの生地にハチミツを入れるところですが、「指突っ込んでいい?」という一言に大笑いしたあと、全員「もちろん、いいわよ!」。コロンビアがだいぶコロナ以前の生活に戻ったことを思わせます。

こちらはブラウニー用のカボチャに包丁を入れる様子。

クラスは4名と5名の計2つのグループに分かれました。

アナ・マリアとその右腕フアンが見てまわります。

米粉をふるいながらいれます。ほぼ初対面の参加者ですが、土地柄もあってすっかり打ち解けていました。

ブラウニーの生地が完成。何でも楽しくやることにかけては天下一品のコロンビア人達。製作中もおしゃべりはとまりません。

いよいよ作った生地を流し込みます。そしてカボチャの種等を「種蒔きね!」と言いながらやっていきます。生地が想定より多めに、オーブンに3回分。「たくさん持って帰れるね!」とみんな笑顔。

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ブラウニーをオーブンに入れると、今度は冷やしておいたクッキーを成型する作業。まだ集中力が途切れません。

焼きあがったブラウニーの粗熱をとり、出していきます。

食欲をそそるいい匂いがします。コロンビアのアラビカ種とよくマッチするブラウニーの完成。焼き立ては米粉のさっくり感がよくでるのでお墨付きのおいしさ。カカオを入れるまでブラウニーができるのか半信半疑だった女の子も納得の表情。

参加者達も次々に写真撮影。

お次はおこめのコーヒークッキーの完成(写真はプレーン)。米粉のホロホロした食感がよくでています。焼き加減もいい感じ! これも皆さん試食の手が止まらず。

お待ちかねのランチタイムです。アナ・マリア手作りのバーガーセット。もちろん小麦粉は不使用のパンです。

粗熱がとれたら、パッキングして持って帰る準備。3時間のクラスはあっという間でした。参加者は「次もぜひやりたい!今度はおこめのドーナツなんてどう?」と口々に感想を。初の講師で緊張した様子のアナ・マリアからも心からの笑顔がみれました。

初回の開催では、オーブンに入れるタイミング等クラスの運びに反省点はありましたが、①原材料にこだわり、②生産者の見えるもの、③イバゲのローカルフードを使って無添加で安全なものの製作とその反響に手ごたえを感じました。

この地産地消のものづくりが、イバゲのブランドとして空港やアンテナショップに置かれるまで、そしてもちろん、「コメ農家の女性達の社会の居場所をつくる」というミッションに向けて、現地パートナーとともに歩んでいけたらと思います。イバゲでの第二回の開催は9月を予定しています。