農業コミュニティにおける地域振興策にジョイン!
2022 年度日系社会研修「次世代の農業を担い革新を起こす人づくり」にて、弊社代表が登壇しました。

2022年9月12日、JICA横浜にて「次世代の農業を担い革新を起こす人づくり」研修で、日系パラグアイ研修生向けに登壇しました。

国内外の農村振興のための人材育成を目的としており、テーマは「フードバリューチェーン」。ここ数年、パラグアイ農業を支える日系社会では、後継者問題(一世から二世)、1980年代以降出稼ぎに行った二世の出戻りに対する取り組みを始めています。一世が培った経験と勘の農業とスマート農業への過渡期でもあり、新たなフードバリューチェーン構築、IoTによる栽培管理の必要性が見直されるようになってきています。

今回研修では、パラグアイ農業が今後「持続可能なフードバリューチェーン、新たなアグリビジネス」に対してどのように責任を果たすことができるか、ビジネスのヒントはどこにあるのかという点を議論しました。参加者は二世が多く、これまでの農業プラスSNSを活用した広報活動(発信してファンを獲得すること)に意欲的であり、AKARI SASとしてもこういった機会を活用して、積極的な情報発信に注力したいと思っています。


2022 年度日系社会研修「次世代の農業を担い革新を起こす人づくり」コースの2日目のプログラム「フードバリューチェーン」内で、コロンビアの事例を基に食農分野のビジネス構築にフォーカスを当ててディスカッションしました。弊社がこれまでコロンビアの特に稲作・米粉に関するプロジェクトに多く携わっていることから、そこで得た農業従事者との提携やビジネスの芽、日本とのフードアグリビジネスの可能性についてもお話しました。


研修主催者からは当初、「コロンビアでのフードビジネス」を例に、「どのようにSDGsの達成に寄与できるか」、「スマート農業のフードバリューチェーンを議論できるか」、という点についてディスカッションしてほしいというリクエストがありました。


そこで、今回は一般的な情報も盛り込みつつ、事前に研修参加者のプロフィールをいただいたこともあり、1)新しいフードビジネスを興す(日本×パラグアイ)というのはどういうことか、2)パラグアイ日系人にとってどんな課題があるか、3)今後どのようなビジネス機会があるか(日本はどのように貢献できるのか?)、4)ファンをつくるとはどういうか、という四点で構成しました。

実際の参加者は主に二世で、道の駅や産品のブランド化、広報活動などに関心の高い農業従事者がそろっていました。
ディスカッションでは、特に以下の3点が興味深いポイントでした。1)食べなれない食材にチャレンジすることの少ない現地パラグアイ人向けに何をヒントとするべきか、2)稲作や日本野菜を栽培してもほとんど利益にならない量のディストリビューションに対する課題、3)インスタの活用面の問題(スペイン語、日本語)。
研修本編終了後も、マスク着用でしたがオンライン質疑応答も盛り上がりました。パラグアイの新しいフードブランド化についてはまだまだ語られる場面が少なく、活発な議論に励まされました。


弊社としてはより積極的に同国のポテンシャルをサポートし、発信していく必要性が高いと改めて認識した次第です。

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