コロンビアの農業資材小売価格、2年ぶりに下落で生産者から安堵の声
当地農業経済紙アグロネゴシオ(2023年5月29日付)によると、当地農業資材(消耗品)の価格指数において農薬が2023年1~4月に前年同期比5.12%減少、肥料も同じく2.76%減少したことがわかった。
農薬は高騰が続いた2年8カ月ぶり(32カ月ぶり)の価格減少である。加えて価格高騰が顕著だった肥料が2.76%値下がりとなり、生産者から安堵の声があがっている(単純肥料は3.58%、複合肥料は2.08%)。その他、除草剤(-0.64%)はやや減少したものの、殺菌剤は2023年4月中0.64%増、殺虫剤は0.80%価格増と高止まりの製品も多々ある。専門家によると、下落傾向は今後数か月続くという。
昨年の第一四半期が物価高騰のピークで肥料は28.5%の上昇を経験した。今年、前年と比較すると7.5%値下がりしており、播種時期を迎えた生産者には朗報である。
また動物飼料価格指数は、2023年第一四半期1.3%の価格上昇を示したほか、養殖用飼料は1.56%、鶏肉は1.39%、牛は1.28%、豚は1.05%と軒並み昨年と同レベルの価格となっている。