ボリビア ガブリエル・レネ・モレノ自治大学(UAGRM)ビジネススクール講義に登壇しました!

サンタクルスのガブリエル・レネ・モレノ自治大学(UAGRM)にはビジネススクールがあり、2021年以降JICAチェア事業が実施されています。その中で数か月間にわたって実施される企業向けのディプロマコースが組み込まれており、「小中規模農家向け市場戦略」テーマにおいて、弊社も登壇しました。

<小中規模農家向け市場戦略とは?>
ビジネスモデルの構築において、売り手の規模は強みにも弱みにもなります。33人程度の学生さん相手に、弊社をたたき台にビジネスの「付加価値(コンセプト)」についてディスカッションしました。

弊社は零細企業なので、価格競争はしません。そんなことしたらつぶされてしまうし、同じ業務は二度とないのですべてケースバイケース。自信たっぷりに見積書をつけることは稀ですが、受注が決まれば、あとは「払うだけの価値がある」とお客様に納得してもらうのみ。

その「納得」を得るために、小中規模農家は何を見据えて、どう価値をデザインすべきなのか? 今回は3時間という長丁場でしたが、①会社のアイデンティティについて、自分が一番わかっていないことを避ける(例 化粧品製造販売会社なのか、美をつくる企業なのか。AKARI SASの場合、コンサルティング企業なのか、コロンビアと日本をつなげる会社なのか)、②バリュープロポージョンはどこか? 大企業が逆立ちしても真似できない、顧客目線の弊社の強みはどこか? ③変わり続けないとつぶれるのはどうしてか? (ATARI, NOKIA, KODAKの実例)、マーケティングという観点でたくさん意見を出してもらいました。

講義はzoomで、当初参加者はチャットで書き込んで質問しましたがそれを読み上げる生配信にはしたくなかった(気が散るし)。せっかく単位を得るための授業なのだから、挙手してミュートオフして発言してほしい、とお願いし後半以降いよいよ盛り上がります。

終盤は、ボリビアで「一枚のボリビアチョコレートを150BOB(約1,000円)で日本向けに売るには、どうしたらいいか?」というケーススタディ。「機能」「デザイン」「ストーリー」、この3つに着目してコンセプトをつくります。QRコード、パッケージ、オンラインツアー等、日本からはまだミステリアスな国であるボリビアを知るツールとしてのチョコレートの可能性に、議論はやみません。

また、一番最後は個人的な趣味であるモリンガ。世界一栄養価の高い葉はボリビアでも自生していて、一部錠剤など販売もされています。もう少しストーリーをもたせて、石鹸やシャンプー等、あらゆる加工品にできれば・・・と未来に思いをはせました。

以前、日本を代表する大企業の社長さんがご利益のある教会を訪れたとき、「業績があがりますように!」と小声でお祈りしていて、腰が抜けるほど驚いたことがあります。「こんなすごい社長さんでも、そんなこと考えるんだ・・・!」と。当たり前ですよね、どんな立場でも試行錯誤を重ねる先に、その企業しかないバリュープロポージョンがあるのだと思います。

ボリビアの未来を担う学生さんたちに、こちらも刺激を受けました。さぁ、私も頑張ろう!

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