バジェ大学主催”Dialogo Rural”セミナーに登壇しました!
コロンビア国立バジェ大学(Universidad del Valle)では、マリア・ファニー・オラヤ教授牽引のもと「持続可能かつ公正で健康的な食品」の教育普及活動に取り組んでおり、そのプロジェクトのスキームは”Dialogo Rural”として、スペイン・マドリードのUNED大学(Universidad Nacional de Educación a Distancia)とも共催するなど(”Alimenta la Universidad”)よく知られています。
”Dialogo Rural”プロジェクトは2018年に産声をあげ、140人以上の参加者を集めてグループを結成し、農業経済と農村開発に関するバーチャル会議を国内外で継続的に開催しています。
コロナ渦を逆手にとり、2020年には計14回のオンラインセミナーを開催。中南米の地域社会のために、支援やプロジェクトの連携を生み出しています。
”Dialogo Rural”の趣旨を端的に挙げると、「私たちの田舎を見よう、あなたの食べ物には物語がある」です。バーチャルなプラットフォームを通じて地域の生産者の現実を知り、彼らのニーズに対する支援策を模索することを目的としています。それはフェアトレードだったり、高付加価値のコーヒー生産等様々。
その一環として開催された10月下旬のセミナーで、外部講師として登壇する機会を得た私がお話したのは、「高付加価値と地域開発」。最も気づいていない、地域にある「コンセプト」を開発に昇華させるのは、どういう座組が適格なのか? もちろん、あくまでビジネスに焦点を絞り、フェアトレードの可能性は排除します(私が嫌いだから)。
公正であるとは何なのか?
ウィンウィンのビジネスモデルで、遅れた農村経済に足りないものは、知識なのか? 投資なのか? 機械なのか? 梱包なのか? 物流なのか?
頂戴した1時間は圧倒的に足りませんでしたが、次の講師の方が素晴らしく本講義に関連したテーマでつなげてくれました。
また、参加者が学生さんじゃなく教員が多かったのも面白かった。教授からの「日本では、どのような社会的・経済的格差に農業生産者が直面しており、どう解決の糸口を見出しているのか?」という質問には、もっと時間が欲しかった。
同じコロンビアで開催されたという意義を踏まえ、同大学と今後も密に連携し何か面白いビジネスモデルを仕掛けていければと思います。