コロンビア アボカドの輸出基準が厳格化の動き 技術向上サービスの需要高まる
当地アボカド収穫面積は約3万5,000ヘクタールで世界第3位となっており、輸出強化に向けて農牧庁(ICA)管轄によるBPA (Buenas Practicas Agricolas,農業基準)を満たす必要がある。
2023年12月、ICA発表によるとより持続可能な農法を重視するためアボカドの輸出・生産チェーンにおいて、栽培状況の気温、湿度、日照時間、気候現象などの環境要因に則った基準が厳格化される見込みであることがわかった。
生産性向上のため、農業監視アプリやCO2排出量とカーボンフットプリントを削減する動きが活発になるとみられ、同セクターの外国投資誘致が盛んになる可能性がある。
特にアボカドの生産地として知られるビジャビセンシオで、エルニーニョ現象の到来が間近に迫っているため、生産者はアボカドの需要とヘクタールあたりの予想生産量に応じて施肥計画を適応させることとなる。さらに、可溶性カルシウム、ホウ素、亜鉛を土壌に施し、作物の健康を強化するため、肥料セクターも活発になる。
またアボカドの特性により、①水分ストレスの軽減、及び②作物の硬さと柔軟性を維持するために、細胞の透過性をコントロールすることが必要だという。
日本向けにも冷凍スライスアボカドの需要は増しており、ICA主導により最新の可視化技術を導入し、輸出強化されるとみられる。