農匠ナビ×国立職業学校SENA, MoU締結! コロンビア農業の新たな一歩へ。
農業研究、開発、実証、技術普及及びコンサルティングサービス事業を行う農匠ナビ(本社 滋賀県)は、2023年コロンビアで稲作栽培、水管理、気候変動に対する持続可能な生産技術の移転と高付加価値チェーンの構築に関する実現可能性調査に関連するプロジェクトを開始(中小企業支援JICA案件化調査)していました。そのたび、コロンビア国立職業学校SENAと今後の協力体制構築のため、農匠ナビ本社社長のコロンビア訪問に合わせ、MoUを署名する運びとなりました。弊社も少しサポートに入っていた関係で、内容をレポします!
SENAはコロンビアでは知らない人のいない存在で、教育省管轄により1,000以上の講座・クラスを開講し自国民だけでなく外国人にも門戸を広げています。全ての人の教育の受け皿となる重要性を認識し、農匠ナビの研修や技術を広める上で重要なパートナーになりうると数か月間にわたり交渉を進めていました。
今回、合意した内容は次の通り。
①稲作とその生産知識、農業技術移転、日本での成功事例の共有を促進するために、両者は協力体制を構築する。
②有機農業、持続可能な生産技術、スマート農業(特に稲作)、および農業技術に関する知識の教示と開発。
③文化的、教育的、革新的、技術的な交流を促進するセミナー、ウェビナー、講演、対面またはオンラインイベントの促進。
④資格のある訓練実習生、関連する知識ネットワークおよびSENA雇用の研修講師を対象とした、研修等国際交流の推進。
2月28日,ついにSENA代表JORGE EDUARDO LONDOÑO ULLOAと農匠ナビ側横田修一社長が、対面での署名を実施しました。
これにより、①コロンビア農業の生産性向上(農匠ナビによる新たな栽培技術や効率的な管理手法を導入することで、コメ収穫量が増加)、②持続可能な農業(稲作用地の劣化減少させ、環境不可軽減)、③農村経済の発展(技術移転は農村地域での雇用創出につながる。新しい技術を取り入れることで、農業生産の拡大や付加価値の向上が実現し、地域社会全体の経済的な繁栄に期待)、④食糧の安全保障(食糧供給の安定化)、ひいては⑤地域間所得格差是正(新しい技術が普及することで、資源の少ない地域も効果的な農業生産を実現し、地域全体の均等な発展を促進)、⑥気候変動への適応(気候変動に対する農業の適応力を高める手段の提供。農匠ナビの水管理技術が、極端な気象条件に対処するための助けとなる可能性)が期待できます。
いずれにせよ、新しい日コロ農業連携の始まり。2024年、両国は大きな一歩を踏み出しました。