コロンビア コメ1人当たりの年間消費量46㎏突破で順調に増加

海外在住者の垂涎の的といえば、TKG! 卵かけごはん! 正直、寿司やラーメンはどこでも食べられる。でも卵かけごはんだけは、衛生上不可能(食べて平気という人もいますが、こっちのたまごの殻にはフンや草がよくついているので自粛。だいたい30個約600円で販売されており、賞味期限も約20日と長いのが特徴)。一時帰国のお楽しみは、新鮮なたまごとほかほかごはんです。


そして今回はおコメのニュース。コメの消費量の世界平均は地域や国によって大きく異なりますが、FAO(国際連合食糧農業機関)によると2023年時点での世界平均はおおよそ 年間約54kg これは一人当たりの数値であり、主にラオス、ベトナム等アジア諸国が高い消費量を占めています。ちなみに日本はFAOによると年間49㎏で、パンやパスタの人気が高いわりに主食としての地位はそのままの様子。

さて、コロンビアでは2019年の最後の調査では41㎏であったコメ消費量が2024年に46キロに達する見込み(Fedearroz公式発表)。同品種の作付面積が41万3,644ヘクタール(2023年)も9.5%の増加が見られ、国家統計局(DANE)によると2024年の総面積は45万2,872ヘクタールに達します。消費量に関しては、最も消費量の多い都市は人口1,300万人を抱えるボゴタで、年間35万トンの白米を消費したそう(FEDEARROZ)。2位はアンティオキア県の29万トン、3位はバジェデルカウカ県の23万トンと、人口の70%が集中する国内のトライアングル地帯での胃袋を支えていることがわかります。


一方、面白いのが人口で割った一人当たりの消費量に目を向けると、最も傑出した地域は同71キロの北部コルドバ、70キロのスクレ地域だそう。単純な人口増加(食料需要の高まり)と経済発展(収入が増えたことで、消費者の購入意欲の増進)がその裏にはありそうです。あとは矛盾するようですが、まだパスタやパンなどの主食よりもコメを中心とした献立が多い食文化も影響している模様。


いうまでもなく、乾燥した状態での米は長期間保存が可能であり、緊急時の備蓄食料として適しています。自然災害や食糧不足が発生した際に迅速かつ安定した食糧供給が可能なことから食糧の安全保障という観点からも生産・消費を強化したい作物ではある(コロンビアでは小麦は輸入に依存)。コメの安定した生産と流通は食糧価格の安定にも寄与し、社会の経済的安定性を支える要素となりうることから、政府はこれまで以上に消費促進をうたっていくと予測されます。数年後には50㎏突破も確実とみています。

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