コロンビア コーヒー市場に特化した包括的な学習を提供するeラーニングが全土でキックオフ そのメリットとデメリットは?

全国コーヒー連盟(FNC)によると、コロンビアのコーヒー生産者約56万人を対象に民間企業ニトロファート社がeラーニングプラットフォーム「El Camino del Café」を開発しました。これは無料でデジタルマーケティング、ブランディング、施肥、品質管理、経営などの専門知識を提供し、生産から営農までを支援する仕組みです。伝統的な農法と最新技術を融合し、続けやすいコーヒー生産の発展を目指す新しい取り組みです。
これまでのコーヒー生産農家の課題として、圃場から携帯電話やインターネットを通じアクセスの脆弱性や、実践的な知識を欠乏、生産性向上や市場競争力の強化が挙げられていました。今回ローンチした本プロジェクトのトレーニング・モデルは、生産者が常に質の高いプログラムにアクセスできることが売りで、農法テクニックの向上にとどまらず営農分野の強化も目した取り組みです。加えて現在コロンビア全土では75.7%がインターネットにアクセス可能な環境にあり、コーヒー生産者が日々の意思決定を容易に収穫や商品化プロセスを最適化し、高付加価値コーヒーの売り先確保や顧客とのやりとりにも活用することを見据えています。
このeラーニングシステムにアクセスするには、利用者(生産者)はリンクから自分のプロフィールを作成し、そこから特定のコースをリクエストしたり、他のユーザーと共有する独自のコンテンツを作成できます。
水はけのいい、山道に多いコーヒー農園。確かに移動費も宿泊費もかからずに農法テクニックが身に着くのは便利でしょう。忙しい収穫期を避けて学習できるのも魅力的。他の生産者や専門家とオンラインでつながることで、新たなビジネスチャンスが生まれることもあると思います。ただ一つ懸念するのは生産者側のモチベーション。無料であるがゆえに、継続的に学習を進める意欲がないと、途中で学ぶのをやめてしまうことも。また土壌管理や加工技術は、実際に手を動かさないととても習得は難しい。オンラインで知り合った生産者と、対面でのワークショップやフィールドトレーニングに参加するなどハイブリッドなコースをもうけてもいいのでは、と考察します。