コロンビア閣僚の小話コラム―政治はバラエティより面白い?―

(写真は美しさで有名になったグロリア・ミランダ(違法作物代替プログラム担当)

コロンビアの政治を追いかけていると、真面目に国政を論じているはずなのに、なぜか笑ってしまう場面が多々あります。今日は、そんな「閣僚まわりの小話」をご紹介。

①“生放送内閣会議”

まずは今年2月。ペトロ大統領が「今日はテレビ中継で閣議やります!」と突然の大発表。しかもただ会議をするのではなく、大臣たちを公開叱責。国民は固唾をのんで見守りましたが、だんだん「これ、会議というよりドラマの撮影では?」という空気に。SNSには「リアリティ番組より面白い」「次はシーズン2?」といったコメントがあふれる。。。もちろん結果は大荒れ。労働相、環境相、文化相などが次々と辞任に追い込まれ、閣僚名簿は一夜にしてシャッフル。まさに“回転ドア内閣”。

②財務相は消耗品?

さらに財務省。ペトロ政権になってから、大臣が入れ替わる入れ替わる。直近で辞任したディエゴ・ゲバラ氏は「静かな話し合いの末に円満退任」と発表されましたが、地元紙は「いやいや、財政赤字をめぐって大激突だった」と報道。真実は闇の中ですが、どちらにしても短命大臣で終わったことは確か。これでペトロ政権の辞任者は十数名。財務相の椅子は、もはや「音楽が止まったら座れない椅子取りゲーム」と揶揄されるほどで、私は正直覚える気もありません。

③異色の新大臣の経歴

さらに新設の「平等・公平担当大臣」に任命されたフアン・カルロス・フロリアン氏。なんと元ポルノ俳優(!)という経歴の持ち主で過去を理由に一部閣僚から就任を妨害されたものの、最終的には大臣の座を勝ち取りました。「大臣ってそんな経歴でもなれるの?」と驚く国民が続出。型破りな人材を受け入れる懐の深さは、批判と同時に私の周りには「これぞ多様性」と拍手を送る人も少なくなかったのです。

④若き誓いのペトロ大統領

グスタボ・ペトロ自身に関する話。かつて学生時代、彼と友人3人(JG3と呼ばれる)は「いずれ誰かがコロンビアの大統領になる」と誓いを立てたんだとか。2025年8月23日、その約束を果たしたペトロは、彼らとともにヒル・デ・フアイカ(フアイカの丘)に登って再確認したそう。

現在のコロンビア政界は、まさにリアリティ番組そのもの。政治する人たちが全員キャラ設計されたかのような面白さで、もうちょっと玄人っぽくてもいいのではと思うこともしばしば。でもコロンビア人って本当、間抜けだけど憎めないんです。

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