2026年コロンビア大統領選、リードの裏にあるもの

写真は現大統領グスタボ・ペトロ(再選禁止のため任期は2026年8月迄)

2025年9月、コロンビアでは来年の大統領選がまるでリアル人狼ゲームのようにヒートアップしています。各候補者が「資源カード」を駆使しながら、貧困・治安・投資・農村開発などの「ミッション」をクリアするために走り回り、票の奪い合いに余念がない状況。さぁ、今は誰がリードしているのでしょうか?

まずアンティオキア出身の実業家、サンティアゴ・ボテロ氏は「アポリティコ(無党派)」として参戦。彼はスーツ姿で「2,700万人を貧困から救う!」とプレゼンしていますが、周囲からは「ちょっと壮大すぎるような・・・」とツッコミ。農村開発や企業支援を重視する彼の公約は、まるでスタートアップの事業計画書。まぁ、それでいいんだけど。

一方、保守系のウリベ家は、ミゲル・ウリベ・トゥルバイ氏の不幸な事故(選挙集会での銃撃死)を受け、父親のミゲル・ウリベ・ロンドーニョ氏が後継として登場。「息子の夢を継ぐCEO」として選挙マーケティングを展開。

左派からは元ペトロ政権の上院議員、グスタボ・ボリバル氏が出馬。彼は「ヒストリック・パクト」のブランド力を背景に、党内の統一候補として調整中です。左派ファンからは「もうすでに株価上がりそう」と歓声が上がっているとか。

そして、保守系ジャーナリストのビッキー・ダビラ氏は、独立系候補としてSNSマーケティングを駆使。「フォロワー数は株価のように重要」と豪語し、腐敗撲滅と治安強化を訴えています。最後に、元メデジン市長のダニエル・キンテロ氏も参戦。ペトロ元大統領からのサポートを受け、左派内での支持を固めつつあります。ただし腐敗疑惑があり、「訴訟中のCEO」という肩書きで話題になっています。

各候補者の人気は株価のように上下し、市民は「どの株に投資するか、毎日変わる」と頭を抱えています。テレビ討論はまるで四半期決算発表会で、候補者は「Q2の政策成果は…」と数字とグラフを駆使してアピール。

各候補者はスローガンをみると、ボテロ氏は「2700万人を救う」、ビッキー氏は「腐敗にノー!」、ウリベ氏は「息子の夢を継ぐ父の決意」と、どれも広告代理店が作ったようなインパクト。

そして今誰がリードしているのか? というと、どうやらビッキー。最近の調査では支持率が13.6%から15.1%の間で推移しており、右派層を中心に支持を集めています。でも単に個人の魅力というよりも、「ペトロ反対派の受け皿になっている」というだけでは? というのが個人的な見方。ビジョンは大きかったけど、実際の市民生活に届く実績は(ばらまき以外)ほとんどなかったペトロには敵も多く、それでもてはやされているのがビッキーなのかもしれません。

2026年5月31日の第一回投票日まで、目が離せない状況が続きそうです。

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