エコペトロ-ル、ベネズエラとの取引が“まさかのストップ”…でもその事情が意外と笑える!?

コロンビアの国営エネルギー企業、エコペトロ-ル(ここは新卒初任給がコロンビアで一番高い)が、まさかの事態に直面しています――「ベネズエラからガスを買おうと思ったら買えない」、さらには「化学肥料会社モノメロスまで買おうとしていたのに、結局買えない」。なんとも“捕まった先に罠あり”な展開なのですが、これには米国の制裁という大人の事情が背景にあるのです。
米国財務省の外国資産管理局(OFAC)が発動中の対ベネズエラ制裁によって、「国営企業との取引はNG」というお触れが出されており、エコペトロールはそれに逆らえません。まさに、ベネズエラ製ガスも、モノメロスも、米国が「ダメ!」というひと言で、まるっとストップ。政治の世界は、意外と“ワンフレーズ”で片付くものですね…と感心すらしてしまいます。
しかも泣きっ面に蜂はまだここから。コロンビア国内では、2026年までに最大20%のガス不足が懸念されているという状況。政府の「環境政策」、それから探鉱活動の減少…と要因はいくつかあるのですが、そこに「ベネズエラから買えない」が追い打ちをかけて、ちょっとしたガスの“サバイバル”状態です。これはもう笑っている場合じゃないのに、若干コミカルな展開ではあります。
さあ、エコペトロールさん、次の一手は?
こうなると選択肢は限られてきます。
代替ガスの輸入先を探す:たとえばトリニダード・トバゴなど、他国に目を向ける。
国内で探す:新たなガス井戸や石油プロジェクトを加速する。
エネルギー構成を見直す:太陽光や風力といった再エネに少しずつシフト。
農業を守る工夫:モノメロスをあきらめる代わりに、他の肥料供給策を模索する…。
笑えない状況なのに、どこかドラマチックな“業務改善プラン”大会になってしまうあたり、ビジネスって不思議です。