7月7日、AKARI SAS×SENA(国立職業学校)米粉製菓試作品作りキックオフ。クラス開講へ着々と進んでいます!
コロンビア33の県に約32万6,000人の受講生を抱えるSENAは、全てのクラスを無料で開講している当地の国立職業学校です。会計や調理、被服、美容、語学、清掃などあらゆる分野の職業訓練を行うことができ、18才以上であれば国籍問わず入学可能。高校卒業間近な若者でも、「大学行くお金ないから、とりあえずSENAに通うつもり!」という会話がよくきかれます。無料といっても、ホテル・コミュニケーションクラスでは実際のフロント・客室を模した設備で実践的に学ぶなど標準以上の質を備えています。
そんな中、弊社とSENAでは米粉をキーワードに製菓・パン学科で来年以降教室を開講する動きでMoUの準備が進んでいます。その一環として、カリにあるSENA調理学校で、講師向けに試作会を開催しました。
スペイン語版のレシピを片手に。今回作るのは「おこめのチーズケーキ」、「抹茶のおこめパウンドケーキ」、「里芋のガトーショコラ」の3点です。関係者には事前に日本の米粉普及指導員による動画を送付していましたが、講師はほぼ初見で臨むということに。
お菓子作りは計量が命! そして驚くことに、SENAの衛生管理は徹底しており、手が空くたびに講師陣は調理台をピカピカに磨き、手を洗い続けていきました。
まず下準備を3作品とも同時進行に行います。
小豆の代用品として一晩つけたインゲン豆を。米粉にまぶしておきます。
目線の先には日本の講師の指導動画。全員で調理用具を確認し試作開始となりました。
最初はおこめのチーズケーキの生地作りです。
さすがプロの手にかかると15分もかからず、オーブンに入れる段階に。「とっても簡単よ!」と気合の一言。
日本ではこんな業務用オーブンではなかったので、焼き上げ時間を短縮して様子をみることになりました。このあたりも、講師陣は素早く会話して決めていきます。
ガトーショコラ用のイモ(里芋の代用品)も仕上がりました。これを濾して混ぜていきます。
パウンドケーキの生地も、あっという間に。経験豊かな講師陣に「バジェ地方独自のバターの代用品(Empella de queso)を使ったことはあるか?」「米粉とエキゾチックフルーツの掛け合わせで、こういうレシピはどうか?」「日本のおかきせんべいって知ってる?」等食の話題がとまりません。
デザートに豆を入れるのは初めてのようでしたが、興味津々。さすがコロンビアで一度レシピを確認すると、迷いなくどんどん進めていくので見ているほうが不安ですが・・・。
カカオを入れて一気にいいにおいのするガトーショコラ。「焼かずに食べたいね!」という声があふれます。
焼き加減を調整し、一度に三品が仕上がりました。
グルテンフリーのさくっとした味わいに、コロンビア人の製菓講師達も大満足。試作はどれも成功です。ここから協定も本番となり、9月に向けて忙しくなります。 短い時間ですが、プロが9人も集まるとレシピ制作のアイデアがとまらず、試食しながら
「あのフルーツ、あの野菜を入れたら味が変わって面白いね」「それを作るなら、あえてコーヒーではなく紅茶でいこう!(※コロンビアは意外にもお茶の産地で、カリは紅茶畑もあり)」と盛り上がりました。
そして、国立職業学校でありながらSENAのフットワークの軽さ、講師陣のやる気にこちらも励まされました。今後もwin-winの関係を構築していきます!