コロンビアの乗用車市場に中国のJetour社参入開始

当地経済紙Portafolio(2022年9月8日付)によると、中国の自動車企業Jetour社がコロンビア市場に正式参入した。


2021年時点で同社はすでにエジプト、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、チリ、ペルー、アルゼンチンなど 20 か国に進出しているが、コロンビア進出は中南米へのリーチを強める目的がある。

中南米で販売されている乗用車はX70 シリーズで、エクアドル、ペルー、ウルグアイ、チリなどの国で最も売れている 5つのブランドの1つである。

2020年10月、中国政府は新たな国家計画を発表し、2035年を目処に従来のガソリン車を廃止し新車で販売するすべての自動車をHV、PHV、EV等の環境適応車とする方針を示した。電気自動車やコネクテッドカーの分野は、中国政府が補助金を投じて支援しており、習近平政権が掲げる産業政策「中国製造2025」の重点分野に位置付けられている。

またコロンビアでも電気自動車やハイブリッド車への切り替えに取り組んでおり、2035年以降新車のガソリン車販売が禁止となっている。100%電気でモーターを回して走る電気自動車(EV)の台頭が進む中、中国の存在感が増していくことが懸念される。

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