順調に進む米粉プロジェクト、11月はオンライン・オフラインともにイベントを開催・成功でした!
「最初はうまくいかないほうが思い出に残っていい!」と言い聞かせながら、手さぐり進めている米粉案件。弊社の目標は2つあります。
①「小麦粉から乗り換えるだけでコロンビアの稲作農家を助ける米粉のブランドをつくる」、②「米粉の扱いに慣れて、製菓・料理技術を身に着けることで稲作農家に嫁いだコロンビア女性の収入の一助とする」。シンプルでありながら、モノづくりと人を育てるという2つの柱があり、うまくいかないこともしばしば・・・むしろ難航する中に「続けてみよう」と思わせてくれる瞬間をさがす感じ。特に国立職業学校SENAとは、担当講師がリハーサルなしで臨み漫画のような大大大失敗。口を酸っぱくして「米粉はふくらまなくて普通だから、色々工夫して、下準備して」とお願いしていましたが、そら見たことかという結果に。「ちがうだろ~っ!!」と頭をはたくわけにもいかないので、冷静に今後のクラスをどうするか話し合う予定です。私としては、こちらがお尻を叩いてまで組むべきなのか?(正直めんどくさい、もっとやる気のある人達とやるほうが100倍楽なのが本音)、でもハイさようならって知らんぷりするのも違う。こんなときは脳みその片隅で時機を待つことにします。「解決しないといけないんだよな~」と未来の自分任せにしておくと、不思議なことに、本を読んだり誰かと雑談している中で突然「これしかない」と解決策が降ってくる。この方法、闇雲にいじりすぎて後悔するというこれまでの流れから習得した唯一の方法であり間違いありません。
コメはこの国で余剰が出る穀物であり、輸入の必要がないこと。保存もできて、食糧の安全保障の理にもかなっている食材です。米粉を生かして、社会的にも経済的にも活動ができればいいというロードマップは間違っていないはず。そんな思いに共感を得て、11月25日にはメデジンの日本語クラブ、はるのひなたとコラボしてスペイン語でオンラインのセミナーを実施。コロンビアの日系人コミュニティでも反響があり、ギリギリでの告知でも多くの参加者があり、結果も上々。私からは「なぜ今、米粉なのか?」「グルテンって何?」、「製粉技術の発達による米粉の変遷」「2030年の米国産コメが安価で輸入されるまでにコメ及びその加工品の競争力を身に着けることの重要性」「日本と弊社のパートナーがこのプロジェクトでオファーできること」「コロンビアでブランドをつくること」・・・。活発な質疑応答もあり、月末金曜日の夕方という一番忙しい時間帯でしたが本当にやってよかった! その後、プロジェクトに参加したいというメールもいくつかあり、手ごたえを感じています。
そして対面イベントはイバゲのパートナーアナ・マリアによる「おこめのピザとマフィン」講座。7名の参加者向けに3時間通して米粉の特性(伸びない、切れやすい米粉をどうやってピザ生地にするのか?)をレクチャーします。参加者は本件のターゲットでもある稲作農家の家族である女性達。アロマティカを飲みつつスタートし、みんなで焼きたてピザを頬張りデザートのマフィンを食べたそう。
7月に続き、好評で終わり安堵しました。次は1/31(火)の予定で、メニューは何にしようか試作を繰り返しています。
また、はるのひなたではその後のイベントでも参加者向けに米粉の抹茶スノーボールクッキーを作ってくれました。
一つの種が、こうしてどんどん実をつけていくのを見る様子。一番この仕事をしてよかったと思う瞬間です。