12月30日発表の2024年最低賃金は前年比12%増が濃厚
労働省によると、12月22日(金)に予定されていた2024年月額最低賃金が三者合意に至らず、12月21日(木)の会合もキャンセルされたため30日発表にずれ込むこととなった。
コロンビアの最低賃金策定は政府、労働組合、経済連合等の代表で構成されている。調整にあたりインフレ率やGDP等あらゆる観点から鑑みて協議を続けるが、全国労働組合は、2023年の116万ペソ(約4万1,872円)から136万8800ペソ(4万9,409円)へと18%引き上げることを主張している。
月額最低賃金で雇用される労働者へ雇用者が義務とされる交通費支給額も、年金生活者連盟(CPC)と民主年金生活者連盟が、引き上げを譲らず、交渉は難航している。
一方、雇用者側に立つ経済連合側はまだ手の内を見せていない。コロンビアの経済見通しと不釣り合いな引き上げであるとし、客観的根拠に基づけば18%増で合意することは不可能というスタンスである。
三者の共同決定最終期限は12月30日である。そこで円満合意に至らなかった場合、政府が来年の引き上げ額を決定する見込みであり、その場合、リカルド・ボニーリャ財務大臣のコメントによると12%増が濃厚である。