コロンビア 生産性獲得のため全国コメサミット開催

日本では令和のコメ騒動がやっと落ち着いた頃と思いますが、こちらコロンビアでは2030年の米国産コメの輸入関税ゼロに向けて生産性・競争力獲得の動きが強まっています。

2024年8月、全国コメ生産者連盟(Fedearroz)とコメ産業連盟(Induarroz)の代表、農業開発省、生産者代表、政府関係者が一堂に会し、「どうしたら今後コメの収益をあげ続けることができるか」というテーマで、以下対策を決定しました。
①コロンビア国立コメ協議会(el Consejo Nacional de Arroz)の設立、②認証種子の大規模使用推進、③東方大平原における作付区域の一部見直し、④コメ安全基準の見直しなど4点が決定され、これらの投資額は200億ペソ以上にのぼることもあわせて報告された。

カルバハリノ農業開発大臣は、「これにより生産者、産業、消費者を守ることができる。我々は、コメの競争力へのコミットメントを強化していく」と自信を見せました。

コメにおける新たな国家開発プログラムの対象となる地域は、東部カサナレ県が86億4,900万ドル、稲作地帯として知られるトリマ県が42億3,000万ペソ、北部セサル県が45億9,400万ドルである。この予算はコメの収穫後調整(乾燥、貯蔵、脱穀)などの生産工程に使用される予定で、新たなプラント建設が想定されます。

個人的には差別化されたブランド米をもっとオールコロンビアで取り組めないかと思います。その土地ならではの特徴や伝統を活かし、地域ブランド化も進めてみたい。弊社も昨年参加したコメのバリューチェーンプロジェクトも一旦は締めとなりましたが、次に向けて動いている真っ最中。国内外での市場シェアを拡大できるよう、民間の立場から連携していきたいと思います。

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