COP16の成果やいかに?
2024年11月1日、約2週間のCOP16が閉幕しました!
結局、先進国の資金拠出の具体的な数字は合意に至ったのか?
2022年に採択された昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)に基づき、生物多様性の損失をストップさせるための2030年迄のより義務化した計画は策定されたのか?
最終週、各国はGBFの目標に合わせた国家生物多様性戦略および行動計画(NBSAP)を発表し、そのための進捗状況を報告しました。
さらに生物多様性保全のための、肝心の資金調達は2030年までに年間2,000億ドルを調達することとしたものの、各国の割り当てまでには至らず。。。少し物足りないかもしれません。
また、遺伝資源に関するデジタル配列情報(DSI)の利用と利益配分は、これまでの歩みを踏襲するように先住民や地域社会の権利を強調。気候変動と生物多様性の相互作用にも注目が集まり、これらの問題に総合的に対応するための方策を”検討する”という表現にとどまりました。各国の戦略がどれだけ現実的で効果的であるかの検証もありましたが、個人的にはもう少し踏み込んでもよかったような…。
ただ、カリ市は「殺人事件も起きず、テロもなかった!」という意味でテンションマックス。ラジオはDJが「私たちはおりこうさんでしたね」と市民をねぎらっていました。そこ?
次回の気候変動会議COP30は、2025年11月10日~21日にラジルのアマゾン地域にあるベレンで開催される予定です。気候変動の影響を最も受けやすい先住民の権利を擁護し、先住民族や現地住民の声を高める目的があるとブラジル大統領は意気込んでいるんだとか。でもなぁ、それにしても環境問題って難しい。生態系の保全に向けた国際的な連携と進捗は常に共有されるべきですが、一か国の努力だけでどうにでもなるものでもない。それだけにCOP16のラップアップを見ていると「無事開催できただけでほぼ目的は達成」というコロンビアの思惑が見えるだけに、もどかしい気持ちが残ります。