コロンビアの玉ねぎ業界が抱える問題とは? 政府が解決策発表

2024年12月8日付当地経済紙アグロネゴシオによると、昨今問題視されているタマネギ危機の影響を緩和するための対策について、政府が具体的な解決策に着手したことが分かった。


現時点で生産者が話し合いの焦点に挙げていることは、①密輸、②不公正な国際貿易慣行、③市場価格の低迷である。加えて低価格の輸入玉ねぎと競争しなければならない状況におかれていること、農地から市場までの物流インフラが整備されていない地域が多く、収穫した玉ねぎが輸送中に損傷を受けたり品質が劣化することがあること(販売価格が低下)等多岐にわたっていた。


これをうけ、農業開発省と商工観光省はDIAN, ICA, ADRなどの関係当局と連携し、たまねぎ生産者に対する補助金を含む保証の設定に入った。それにはマネーロンダリングをはじめとする不正の改善も含まれます(玉ねぎのような農産物は多くの場合、取引の記録が曖昧になりがちで、現金取引が一般的となりがち。不正資金を合法資金と見せかけるための隠れ蓑に使われることが多い)。今後防止策として、コロンビア政府はたまねぎ業界に対して玉ねぎの流通経路や価格設定の透明性を確保し、不正行為を監視する仕組みを構築するほか、農産物取引に関する記録や報告を義務化し、虚偽の申告を厳しく取り締まります。


加えて、カルバハリノ農業開発相は、農業銀行とともに玉ねぎ生産者を対象とした融資の拡大を表明し、生産者は効率的な栽培技術や現代的な設備を導入するための資金に充てることができます。

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