コラム コロンビアで普通免許(B1)を取得するまで

2022年、クルマの購入にあたり普通運転免許取得した忘備録です。

人口300万のカリではUberやタクシーで十分生活可能ですが、チビ2人をチャイルドシートなしで移動させる不安(特にゴミ収集車を見ると目の色が変わる二歳児)や、買い物の量(フルーツ大国の宿命として、毎回買い出し量が10kg近くになることもしばしば)を考えると、うちには運転は必須だろうとすぐに結論が出ました。

コロンビアはハーグ条約に加盟していないため、日本で発行された国際免許証で運転することはできません。一方、外国人に対する免許取得はケースバイケースで対応することが多く、30年前は技能に関わらず「取得費用だけ払えばくれた」らしい。そして10年前も、「知り合いの〇〇さんに運転技術を教えてもらいました」という書面を提出してお金を払えば免許証は買えたとか。

しかし、カリ市の民間教習所や陸運局に照会しましたが、「普通に教習所に通って試験を受ける」という至極当たり前の方法をとることにしました。学科30時間、実習(MT車)20時間。ちなみに費用は事前のRUNT(全国交通登録、El Registro Único Nacional de Tránsito 2万ペソ、約619円)、健康診断(12万ペソ、約3,714円)、発行手数料(9万ペソ、2,786円)が含まれて計120万ペソ(約3万7,149円)でした。私は仲介業者に支払ったので手続きの送迎もついてきましたが、教習所で直接申し込んでも同額だったので、お得でしたね。市内約10箇所の教習所どこもほぼ同じ費用です。

私が通った教習所はこちら。バイク、大型等一通り取得可能で一般的な普通免許はB1分類となります。学科は8:00-12:00, 15:00-18:00, 18:00-20:00と自分で30時間を埋めるように組み(支払いから2か月以内で卒業必須)、学科試験をパスしたあと実習へと進む流れ。

学科では主に信号、標識、罰則等日本と大差ない内容ですが、さすが勝手にソクラテス方式を採用しているコロンビア人。しゃべらせたらとまることがないので、生徒(ざっと30人以上)は活発に手を挙げてチャチャ入れてきます。

救助方法では、もちろん女性は真ん中で。

先生もフレンドリーなので(10日間で交代する仕組みのようで、集中的に通うと毎日同じ先生。周囲とも顔なじみになります)。

「バイク運転する人、ハイ手~あげて!免許なくてもオッケー」なんて呼びかけに堂々と手をあげる生徒たち。「ガソリンメータのEは何を省略しているのか?」というテーマでは、真剣な顔で「それはね、Echale(入れろ)のEだよ(正解はEmpty)」と何が冗談で何がホントが分からないので、途中から板書とるのやめました。

日によって一人頭約130円、計約1万円を上位5人が分けるクイズ形式の模試もあったり、先生がピーナッツをくれたりとにかく楽しんだもの勝ちなのが印象的。しかし、学科試験40問中34問正解ルールがちらつき不安にはなるものの(ちなみに、その教習所では昨年6人落ちたとのこと。すなわちほとんど合格してるのか)、「この人達が受かって私が受からないわけはないだろう」と、本気で、一瞬の迷いもなくただ素直に確信できたので本当に何とかなりました。

飲酒運転のカテゴリー分類(全く反応がなければNagative。少しでも飲んでいればゼロ以上で分類←つまり、ゼロは飲んでいないということにはならない)やコロンビア独自の交通ルールなど、やはり通っていて良かった!と。そして、外国人の宿命として私は広報用に動画を撮影されインタビューされ、後日免許証を手にした写真を送付しました。

楽しかった学科も終わり翌日から実習。日本でAT車しか運転したことのない身ですが、コロンビアの教習所はほぼMT車のみ。そして、日本では教官は毎回違った気がしますが、こちらは同じ先生とスケジュールして都合合わせます。私は最短で終わることをリクエストしたので、「お前ヒマだろ?」と事務に声のかけられた全身タトゥーの先生と。初日だけ交通量の少ない道ですが、翌日からはひたすら車線の多い公道を、100回ほどエンストしながら進みます。一日4時間とっていたので、何回怒られたか記憶に定かではないですが命の危機を5回は感じましたね。そしてルートもあってないようなもので、助手席の教官の銀行巡りやATM引き出しツアーに行きました。中盤から雑談するようになり、同年代ということもあって打ちとけましたが、豪雨の高速通行、縦列駐車等、今思うといい経験しました。

学科・教習どちらもクラス開始時に指紋もしくは顔写真で認証し陸運局に共有されるのでチートは許されません。私は最後の教習を10時に終えて、システム上で免許取得要件がそろったことを確認しその足でJuanchito(カリ市郊外)の陸運局に出向き、写真撮影後免許証交付されました。実習中は脳みそとカラダ、フル回転で終わるとぐったりでしたが、それも5日間。学科を入れても3週間足らずでの免許取得。10年有効であることを考えても、コスパのいい買い物になりました。日本だと、「免許とれた!!これでもう運転しなくでいいんだ」と狂喜乱舞しましたが、コロンビアではペーパードライバーという概念がなく、免許をとる=路上デビューなので、私も毎日ハンドルを握っています。

・・・そして早速へこませたことをここに懺悔します。

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