胃袋の増えるコロンビアで養鶏事業にビジネスチャンスありか
環境分野との連携に注目

コロンビア養鶏業は近年大幅な成長を遂げており、牧畜部門GDPで 約36.5%、同農業部門で約14.3%、同国家全体の0.7%を占めている(DANE, 2022年)。全国には2,000を超える養鶏場があり、卵は当地で30個で最終小売価格約16,000ペソ(約504円)で販売されている。

一方、成長市場である養鶏業には杜撰な管理による固形廃棄物等、解決すべき環境問題も堆積しているようだ(当地経済紙AGRINEGOCIO, 2022年9月28日付)。
家禽の生産プロセスは決してクリーンではなく、窒素、リン、硫黄などの高濃度の温室効果ガスを排出することがすでに指摘されている。糞尿生産等大量の有機物にも生み出すほか、水源を汚染する可能性のある農薬、消毒剤、動物用医薬品などの資材投入も、環境への不可は想像に難くない。


コロンビアの家禽セクターでは、養鶏生産者連盟Fenavi によって策定された持続可能な生産のガイドラインがあり、業界のすべての企業が遵守する必要がある。同ガイドラインでは、バイオセキュリティと動物福祉の分野が特に考慮されているほか、水の管理、廃棄物の封じ込め、臭気の軽減などのルールがある。

特に堆肥化は外国企業にとって投資チャンスとなりうるキーワードである。有機物の急速な分解により、動物の排泄物を肥料などの製品にスマートに変換できるプロセスは、当地にはまだない。今後、耕種農家の要望に沿った窒素含有量の高い堆肥が実現できれば、鶏卵価格が下落した場合のセカンドビジネスとして心強いオプションとなるほか、散布作業や輸送に有利な運搬方法の提示等、狭い国土で養鶏を行ってきた日本企業には提案のし甲斐があるかもしれない。


また、もう一点水管理の向上も課題である。感染症が広がる媒体になるものが鶏用の飲料水であり、衛生管理の根幹である。現実は未だ水をろ過するための井戸の面積に関するルールが徹底されていない状況である(ガイドラインでは井戸の底は、地下水面から少なくとも 2 メートル上にある必要があると謳っているものの、効果に対して疑問)。


鶏舎内環境を改良できる、新しい養鶏ビジネスの需要が高まっている。

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