コロンビア乳牛協会 政府の新税に抗議

加工飲料や食品、甘味料に含まれる乳製品への課税に強硬し反対し、ロビー活動が盛んになっている(当地農業経済紙2022年10月28日付)。ゴンザレス会長が率いるコロンビア乳牛協会(Asoleche)は、政府の方針はSDGsのゴール1「飢餓ゼロ」の達成を無視した愚策で、食糧の安全保障に影響を与えると強調している。
政府は新税改革の一環として甘味料含む加工製品に含まれる乳製品に課税する方針である。これにより最終小売価格が上がり、庶民の栄養補給の担う乳製品の需要が低下すると生産者連盟は警鐘を鳴らす。
国連食糧農業機関 (FAO) によると、コロンビアの年間最低牛乳消費量は一人あたり148 リットルで、世界平均 170 リットルを下回っている。
当地の栄養状況調査 (Ensin) において、コロンビア人の 2 人に 1 人は毎日乳製品を食べる習慣がなく、85.3% が日常的に乳製品を食べていないとアンケートで回答している。価格が上昇すればますます乳製品離れが進み、特に中間層以下の栄養状況が悪化すると生産者連盟は主張しているようだ。
乳製品部門は国内で直接・間接含む 100 万人以上の雇用を生み出し、農業 GDP の約 12%、工業 GDP の 3.5% に貢献している(2022年Asoleche)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です