日本式稲作、育苗の結果が見えてきました!

民間企業連携事業で実施している、コロンビアでコメの育苗生産技術移転と高付加価値化を目指す取り組み。当地の魚沼と称されるトリマ県アンバレマで、パートナー農家の圃場を使用し実践しています。
本案件の実施背景として、
①コメ生産費が近隣諸国と比較して高く、2030年の米国産コメ輸入関税ゼロを見据えて生産コスト削減と高付加価値化の必要があること。
②雑草性イネ(赤米)の解決として、日本式移植技術が有効であること。

日本の民間企業が、こうした問題にコロンビアの稲作地帯に最適で、低コスト高付加価値化を実現する栽培技術(育苗・移植技術、水管理技術、施肥技術、IoT、小型精米機等)を提供することを目的としています。これらの有効性や普及可能性、高付加価値米の市場性等に関する調査を通じてビジネスモデルの検討を行うことを目指し、来年3月までの期間でトリマ県で収穫まで実施します。

書くのは容易いのですが、キックオフしてみると難題が続き、折り返しにきただけで感慨もひとしお。本当にいろいろありました。

①雨季問題
トリマ県では6月後半から雨季に入り、連日ゲリラ豪雨が続き、雨量100ミリ超えも珍しくないほど。こうなると、せっかく代掻きに向けて準備していた本田が一からの均平作業となるため、スケジュールがすべて後倒しに。10月25日に予定していた対面ワークショップも12月1日に延期となった。

②人手問題
パートナー圃場の一つが、大幅な人員削減に見舞われ圃場担当者のメンバーが総入れ替えとなり、日本式稲作の提供に困難が生じた。

③資材、農機の調達課題
日本式稲作では塩水選(コロンビアでは海塩を利用)が不可欠であり、濃度計が必要であったが伝統農法を重んじるコロンビア農業生産者は卵で計測できるなどのコメントがあった。また、湯温消毒では圃場で約60度のお湯の確保が難しく、急遽薪と鍋でお湯を沸かした。

④消毒問題
育苗箱の消毒は行っておらず、水道水で洗い流したものを利用していた。約8ヘクタール向けに600㎏の種子消毒のため、約2万箱の育苗箱消毒は現実的ではないと却下され、実現はできず代用を模索した。

上記の問題点が次々に起こり、はりついて種子予措・播種・育苗・水管理のステップを提案してきましたが、ようやく結果がついてきたと感じたのは育苗の状況をみてからです。
日本と比較しとても速いスピードで生長する苗は伸長・太さ・株数ともに申し分なし。太陽をたっぷり浴びて、栄養を吸収しているのがよくわかります。

日本式では、田植え4日前に代掻きするので11/23に実施予定。来週にはいよいよ機械式移植が開始されるので、こちらもわくわくしています!

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