コロンビア ウイラ県の稲作セクターに約6億円の予算拠出を決定

2023年11月28日火曜日の農業開発省公式発表によると、ウイラ地域の稲作生産者向けに160億ペソ(約6億円)の新規案件構想がキックオフすることがわかった。

ウイラ県はコロンビア南西部に位置し、トリマに次いでコメどころとして知られ、水稲移植も盛んである。2022年は3万8,670ヘクタールに28万5,218トンが生産され(農業開発省)、国内有数の稲作重要地帯でもある。今回、農業開発省が稲作セクターへの投資と生産インセンティブをつけたのは、ウイラ県での直接的な生産者補助の目的である。コロンビアではいまだに稲作の買取、乾燥精米、保管、梱包等で買い取り業者である精米企業の意向が強く反映され、また米自体もブレンド精米が一般的なため、生産者が自身で付加価値をつけて栽培することが難しい。そんな状況から、生産者にとってインセンティブとなるような仕組みの一環として(例 自前の精米プラント建設、梱包も含めたライスセンター新規建設投資等)大規模予算拠出に踏み切った。

加えて、箱物だけではなく稲作の新しい種子での栽培、農地拡大、生産力獲得、バリューチェーン構築(マーケティング含む)の趣旨を強調している。より現場に沿った生産者の意向を反映した予算の使い方となる見込みで、今後ウイラ県で新規稲作プロジェクトが連立し、新たなこだわりによって栽培された付加価値米がうまれる可能性が高い。

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