田んぼの学校@アンバレマ、大好評でした!

今回の出張の目玉の一つ、アンバレマでの田んぼの学校実施。今回は、車で15分ほどの距離にあるInstituto Educativo Danubioの5年生15名を招待することになりました。
前回、サルダーニャで経験しているとはいえアンバレマでは初めて。まして、校長先生と電話で数回話をして決めた日程で果たして守られるのか…。いかんせん、返事だけはいいのです。10月末に日程を確定して以来、「バスのロジは大丈夫?」「時間は守れそう?」「持ち物は? 保護者の課外活動承認の手続きは順調?」と3日に1回の割合で電話しますが、そのたび「オッケーオッケー!」という頼りない状況。それを信じて、ドキドキしつつも準備は進めます。
イベントの目玉は、①手植え体験、②代掻き体験、③生き物探索。暑いので長袖長ズボン、長靴持参で来てねと口酸っぱく言いました。
そしてイベント開催3日前…、「悪いけどバスの手配が間に合いそうもない」という校長からの連絡。「きっ、きさま~っ!! 3か月前に約束して3日前に手配しようとする奴がいるかーっ!」と突っ込みたいのをこらえて、「あのねぇ、それは3日前に言うことじゃないでしょっ!」と一喝。しゅんとした校長から、「何とかします」との気弱な返事がありました。
うーん、おやつには米粉のケーキでも持って行こうかと思ったけど、ドタキャンのリスクがあまりにも高い。スポンサーであるMaria Calorina SASの米粉クッキーはたらくあるし、ここはBuñuelo (ホットケーキを丸くして揚げたようなお菓子)とチーズパン、ジュースでお茶を濁すことに。高温注意報が出るほど暑いトリマ県、クーラーボックスがないか圃場側に確認すると「ないね」とのそっけない返事。もう、こいつらとはやってられない…と怒りのマグマが湧き出ましたが、そんなのコロンビアでのイベントでは日常茶飯事。どこかから借りてきて!とお願いして当日を迎えました。

バスが来ないという理由で約1時間遅れましたが、生徒さんたち元気に到着! …ってアレレ、制服のまま!? 何と今日課外活動があるとは知らされていなくて、帽子も持って来ていないとのこと(校長をにらみつけたのは言うまでもない)。うーん、そうとなったら計画変更! できるだけ日陰でお米の成り立ちや栽培の歴史、周期、肥料の話を見せることに。15人中家族が稲作従事者と回答したのは2人の子供たち。それでもあまりお米について知らないようで、質問がやみません。

続いては実際に圃場で日本式育苗を行う圃場の見学。何が違うのか? 直播と移植のまちがいさがし。虫はいるかな? あと何日で収穫? とわいわい見学します。

合間には、商品クッキーセットを賭けたおこめクイズ。「五大陸で最初に稲作を開始したのはどこ?」「世界で一番の米輸出大国は?」「コロンビア人が一人あたり一年間でお米を食べる量は?」「日本のおこめの種類は?」「日本で田植えができるのは何月?」なんて、新しい知識に大挑戦。
10歳の子供たち、日本がどこにあるのかも知らないけど宮崎駿のアニメなら観たことがある・・・あれに出てくるオニギリってやつは、日本食なの!? と興味津々。よく考えたらトリマ県の田舎で暮らす彼らにとって、外国人を見たのも初めての経験だったよう。日本って何を食べるの?という質問から、お米について考えるいい機会になりました!

おやつを食べて休憩です。それにしても何と食欲旺盛。あっという間にパンもジュースもなくなり、クッキーに手を伸ばす子まで。この子たちにもっと、米粉のお菓子を食べさせてあげたいなぁと思っていると校長から「今度は学校でお菓子作りやらない!?」とドンピシャな声かけ。二つ返事でOKして、再会を約束します。

この圃場では小豆作りにも挑戦しているので、時間の許すぎりぎりまで子どもたちは栽培について質問します。暑さも何のその、チャポラ(双葉)の生育や肥料のあげ方、いつできるの? 何が食べられるの?と質問攻め。そうだ、今度会ったときはみんなでお饅頭でも作ろうね!と大盛り上がり。
たった数時間の縁でしたが、名残惜しく手を振って別れました。イベントは実施まですごく大変だけれど、始まってみるとあっという間で、笑ってばかりだった気がする。もっと一緒にいたかった。文句はたくさん言いますが、やはり私はコロンビアが大好き。この国で、次世代に、そして地域に貢献できることは大きな喜びです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です