コロンビア 酪農家の減収に対し乳価上昇はなぜ起こるのか?

2024年5月発表されたコロンビア酪農協会(Fedegan)の統計によると、今年1月~4月にかけて牛乳の最終価格は1%、チーズは同2.7%上昇している。一方、酪農家は13カ月連続で販売価格を引き下げており、インフレ(特に資材)が最終小売価格を圧迫している事実が浮き彫りになった。


1.生産者価格と消費者価格のギャップの理由は何か?
当地で牛乳の最終価格を決定する要因は以下の通り。
①基準価格。Fedeganが決定。下限であり、この数字を下回ることはない。
②工場価格。市場に出回る前の加工時の価格であり、最終小売価格の一歩手前。
③最終小売価格。一般的なディストリビューションにのせられたもので、仕入れ価格の約3割増しが一般的。


2.何が価格を高く維持しているのか?
酪農家はすでに13ヶ月間、基準価格を下げ続けているものの加工の現場での資材インフラ上昇に歯止めがかかっていない。

主な必要資材は以下の通り。

飼料: 牧草、飼料用穀物、飼料用添加物。

飼育設備: 牛舎やヤギ小屋。エサや水を供給するための設備や、乳搾り機器なども含まれる。

健康管理用品: 動物の健康管理や疾病予防のための医薬品、ワクチン、消毒薬。

乳製品加工設備: 乳を加工して乳製品(チーズ、バター、ヨーグルトなど)を製造するための機器や設備。

管理用具: 酪農業務を効率的に行うための道具や器具、作業着など。

またFedeganが自覚していることに、畜産業界とは異なる傾向として乳製品業界では消費や生産に関する広報活動を実施しておらず、消費者にとって「どうして乳製品はこんなに高く感じるのか」といった、認知されるマーケティングがまったくないという。
3.ラニーニャ現象
最後に、雨の多いラニーニャ現象の懸念が指摘される。雨により牧草が急速に成長し、それに伴い生乳が増産すれば供給過多となり基準価格がまた下がる傾向になる。
酪農家の試練はまだ続くとみられ、Fedeganを始め政府の補助政策が待たれる。

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