コロンビアからバハマへの鶏肉輸出が正式承認へ

2025年3月12日INVIMA公式発表によると、バハマ食品安全農業保健局(Bahfsa)がコロンビア産の鶏肉および食用肉製品に関する衛生協定が合意に達し、対バハマ向け輸出が承認されたことがわかった。


カリブ海に浮かぶバハマ諸島は2022年時点で人口約41万人と決して豊富な胃袋があるわけではく、食料の多くを米国をはじめとする近隣諸国からの輸入に頼っている。今回、コロンビアの鶏肉の新たな売り先となったことは、コロンビア側にとって以下のメリットがある。


①カリブ市場への足掛かりとなり、他のカリブ諸国(ジャマイカ、ドミニカ共和国など)への輸出拡大が期待できる。
②地理的利便性を活用して米国やブラジルなどの大手輸出国よりも短い距離で供給できる。
③鶏肉の安定供給先としての可能性があり、外貨獲得には魅力的。


INVIMAは「バハマがコロンビア産鶏肉が衛生条件を満たしていると評価してくれたことが大きい」と率直にコメント。今後、同市場に直接アクセスすることができることを強調した。ただし、生産における家禽衛生管理と、加工における安全管理を含む衛生要件(疾病管理、HACCP等)を遵守しなければならない。加えて現在バハマは主に米国やブラジルから鶏肉を輸入しており、それらと競争するための価格・品質戦略が必要となるだろう。カリブ市場は今後の成長機会になり得ると推測する。

最後に、コロンビアが衛生協定を締結した国は95か国にのぼり(INVIMA)、国際的にみると中規模以上の輸出国に匹敵する(例 ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国で約160か国以上と衛生協定を締結。米国は同約120か国)。

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