カリ発 マケドニア向け乾燥大麻(カンナビス・サティバ)の400kg規模の輸出成功

コロンビア植物防疫庁(ICA)によると、コロンビア国内には60社以上による乾燥大麻が合法的に輸出されており(2022年4月以降)、オイル等に加工され、医療用大麻の目的でオーストラリア、スイス、ドイツが主な輸出仕向け国となっています。


当地経済紙Agronegocio紙(2024年4月14日付)によると、当地南西部カリ市の地場企業Earth's Healing Colombia S.A.S.が400キログラム(800袋)というかつてない量の乾燥大麻の北マケドニア向け輸出に成功しました。


輸出側であるコロンビアが乾燥大麻の輸出にあたり重要視するプロセスは以下の通りです。
①品質管理: 輸出される植物種が品質管理基準に準拠している必要があること(大麻の栽培、収穫、処理、保存)。病害虫や疾病の検査を含む。
②法規制: 輸入側の法規制に違反する植物である場合、差し止められたり廃棄されたりする可能性があるため。また大麻製品には、THC(テトラヒドロカンナビノール)などの規制物質が含まれる場合があります。輸出前にこれらの物質の含有量を検査し、輸出先の規制に準拠していることを確認する必要があります。
③原産地証明: 乾燥大麻の原産地において、植物がどのような害虫や病気にさらされてきたかを示すため。
④植物種の識別: 乾燥植物の種類によって、検疫基準や規制が異なり、品種によって輸出規制のテストが変更されるため。

乾燥大麻の輸出は、法的な規制や国際的な規制によって厳しく制限されることが一般的です。そんな中、カリの企業が400㎏の品質管理をクリアし、経由地を通り北マケドニアで大規模な輸出を成功されたのはポジティブなニュース。医療用大麻加工品の多様性に伴い(オイル、錠剤、クリーム等)、今後コロンビア産の乾燥大麻が世界で選ばれるかもしれません(ドラッグの国というイメージを払拭すべく奮闘している政府にとっては複雑な思いだと思います。ただし、医療用大麻ビジネスは成長市場であり、革新的な機会が数多く存在しています。相手国の法的な規制や倫理的な配慮を遵守し、そしてコロンビアもクリーンな輸出国として台頭していければ、可能性は広がるのかもしれません。
(2024年現時点で医療用大麻を合法としている国は、カナダ、イギリス、ドイツ、オランダ、アメリカのいくつかの州、イスラエル、マケドニア、オーストラリアが挙げられます)

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