コロンビア 2025年の鶏卵生産量は世界第10位の190億個に達する見込み 

当地経済紙アグロネゴシオ(2025年2月26日付)によると、2025年の鶏卵生産量が190億個を超え、2023年の168億6400万個、2024年の180億個を大幅に上回る史上最高の生産量となった。


その背景として、2024年にはコロンビア一人当たりの卵消費量が史上最高の343個となり、メキシコの380個に次いで世界第2位となったことも大きい。また、これまで米国からの輸入に依存していたカリブ海の小国(アルバ、バハマ等)への輸出が伸びている。同様に、鳥インフルエンザをめぐるアメリカの状況も近隣国から注視されており、ここ数年で合計1億5000万羽が殺処分され鶏卵の供給が減少している(そのため最終小売価格が1ダースが8ドルと高騰中)。輸出が開かれれば、月産1億5000万個以上の卵が輸出用に出荷される予定だ。

国内第2位の生産量を誇る鶏卵会社Huevos Santa Anita社のルイス・フェルナンド・タスコン・ゼネラルマネージャーによると、2024年の同業界の好業績の主な要因はロシアとウクライナ情勢により2022年に大幅に上昇した原材料価格の是正であった。2025年は2024年比で5%から6%の成長を見込んでおり、一人当たりの消費量は364個、つまり一人一日当たりほぼ卵1個の消費になるとみられる。
今後輸出を継続するためには、①安定した生産能力(飼料・飼育環境の管理)、②季節変動に左右されない出荷体制、③物流面での管理(温度管理、鮮度保持、トレーサビリティ)が不可欠となる。

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