弊社のビジネスマッチングで、日本製農機がコロンビアに導入決定――輸入販売会社Diesel Kubotaを通じて農業近代化に寄与

(写真はDiesel Kubota, 渉外担当Johana Montano氏との初めてのMT時)
2025年6月、コロンビアにおいて、日本製農業機械「BIZEN」ブランドの製品が正式に導入されることとなりました。コロンビアの農機輸入販売会社であるDiesel Kubota社が導入先となり、日本製農機の高性能と信頼性が評価された結果です。同社は長年にわたり、国内の中小農家への技術導入や機材提供を行っており、今回の導入によってさらなるサービス向上が期待されています。
● 導入された製品の詳細
今回導入が決定したのは、以下のBIZEN製品3点です。
1.SPW-42 marca BIZEN(水田作業用機械)
2.転車アッセイ(Repuesto - Conjunto de bicicleta) marca BIZEN
3.スパイラルローラー(Rodillo espiral BL-20) marca BIZEN
今後の保守運用に必要な交換部品も併せて納入され、導入後も安定した運用が可能となり農家の生産性向上が見込まれます。
● ビジネスマッチングの背景と弊社の取り組み
弊社AKARI SASは、コロンビアはじめ中南米における日本企業の展開支援のコンサルティング会社として、これまでにも多数の農業関連事業の立ち上げや技術導入を支援してまいりました。今回の商談においても、現地農家のニーズをヒアリングし、現場の課題に最も適した製品を日本から提案。製品の選定、輸送、通関支援だけでなく、導入後の技術指導・アフターサポートまでトータルで伴走します。
何より弊社が大切にしているのは、単なる製品導入ではなく“現地で根付く支援”。農家の皆さまが日々の作業に安心して使える機械を届けることで、農業の持続可能性を高めることを目指しています。
● 農業現場への影響と期待
今回導入されたSPW-42は、特に中南部地域の中小規模の米農家にとって操作性が高く、省力化に優れたモデルです。現地農場では、これまで1日がかりで行っていた代かき作業が、わずか2〜3時間で終えられるようになると見込まれています。また補修部品もあらかじめセットで供給されるため、導入後のトラブルにも迅速に対応でき、機械のダウンタイムを最小限に抑える体制が整っています。今回の導入にあわせ、今後現地技術者への運用研修や整備トレーニングも実施できればと思います。
取引したDiesel Kubota社とは、今回の成功を踏まえ他地域の農業法人からの問い合わせにも対応していく構えです。すでにカウカ県など同様の導入相談が寄せられており、今後は同モデルの拡販と並行して、複数農家での共同導入モデルの提案も検討したいと思っています。加えて、今後とも中南米の生産者・販売者との交流・学びの場を設ける計画もあります。農機と農産加工を両輪とした持続可能な農業モデルの構築に向け、今後も日コロ連携を一層強化してまいります。