2022年 豚肉の生産量は6.9%増加の見込み 脱輸入で競争力獲得なるか

養豚生産、輸入、価格、および一般的な豚肉生産が好調である。豚肉生産者連盟(Pork Colombia)によると2022 年には前年比6.9% 生産増を見込んでおり、2021 年の 4.9% 増を上回ることが確実となった。


同連盟によると2022 年1月~9月間までの豚肉生産量は計38万3,535トンを記録し、2021年の35万9,749 トンと比較して前年比6.9%増となった。

好調な生産に影を落とすのは小売価格である。生産者連盟によると2016 年9月では 1 キロあたり平均 5,078 ペソ(約144円)、2017 年9月にはわずかに上昇し5,170ペソ(147円)にとどまっていた。しかし、2022年9月では8.342ペソ(237円)と上昇し、消費者にとっては鶏肉と比べ割高な印象がある。


輸入状況をみよう。ポークコロンビアのデータによると、1 月~8 月までの累積輸入量は 9万4,400 トンで、前年同期比39%増となった。主な輸入相手国は米国が 72.5%、チリが 14.1%、EU が 8.7%、カナダが 4.7% と続きFTAの恩恵を受けていることがわかる。

また、輸入された豚肉の 94.3% は肉の切り身で、残りは骨がついたままの枝肉(0.5%) と皮、脂肪(ラード)となるそうだ。
国産豚肉の消費量は、2022 年8月時点で 43万3トンと推定され、全国生産量の 78%を占め、前年比とさほど変わらないペースであることがわかった。
コロンビアの豚肉部門が直面している主要課題は輸入とのバランスである。2019年から輸入代替プログラム(国内養豚保護と競争力強化)を実施しており、これは養豚農家と輸入企業との間で中長期的な取引関係を確立し、輸入製品を国内生産に置き換える方針という。それいに伴い、豚の飼料となる大豆やトウモロコシの需要は増えていくとみられ、今後豚飼育の監視システムやスマート農業アプリなど、外国企業にとっては参入に適した時期ともいえそうだ。

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