コロンビア 米国産の粉ミルク輸入減少の理由

2011年に発効した米国・コロンビア間の自由貿易協定(FTA)で定められた粉ミルク輸入枠に関して、2024年には1万7,261トンの枠に対し、1月21日現在10.2%しか消費されていないことが当地経済紙Agronegocio(2024年1月23日付)によって分かった。
 本FTAにおいて発効前に最も懸念され、発効後に最も打撃を受けた分野が酪農である。特に粉ミルクは、年間割当量が設定されているにもかかわらず、毎年1月末に使い切られることが常であった(ICA)。
 一方、2024年のみ割当量1万7,261トンのうち10.2%しか使われていない現状について以下理由が考えられる。
①エルニーニョ現象がアメリカなどの生産に影響を及ぼしたため米国産粉ミルクが高騰し、コロンビアの地場製品との競争力に価格面で差がつかなくなった。詳しくいうと脱脂粉乳の供給が増えているが輸入枠は使われていない。
②為替の影響。1ドル=4,000ペソを下回れば米ミルク輸入に有利に動くため、為替レートが味方している。
現時点で地場酪農企業は輸入品のプレッシャーがなく経済活動しているが、エルニーニョ現象はコロンビアのカリブ海地域にも影響していること、もとより生乳は需給調整が難しい産品で、その都度行き当たりばったりの対策が講じられてきた。生産供給が盛り返した際の輸入増等、今後の懸念は残っている。

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